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若い頃のキアヌ・リーブスは、溜め息がもれるほど美しかった。そして50代を迎えたいまのキアヌは、“大人の男”の色気を纏い、これまで以上に私たちを魅了する。彼の新作『ジョン・ウィック:チャプター2』は、伝説の殺し屋の映画、アクション&銃撃戦満載の映画──というと男性向けの映画に聞こえるかもしれないが、実は女性にこそおすすめ。1作目では、大切な存在を奪われてしまった男の“愛”の復讐劇だった。2作目は、大切な想い出を奪われて、ふたたび愛のために、信念のために戦うことに…。シリーズ2作目となる『ジョン・ウィック:チャプター2』について、主演のキアヌと監督のチャド・スタエルスキが語る。
『スピード』や『マトリックス』シリーズで観たことのないアクションに挑戦してきたキアヌ。この『ジョン・ウィック』シリーズでは、これまでの経験をフル活用するだけでなく、とんでもない進化を遂げている。銃とカンフーを組み合わせたガン・フーをはじめ、ナイ・フー、カー・フー、柔道、柔術など、次から次へと新しいアクションを身につけ監督を驚かせる。

『ジョン・ウィック:チャプター2』(c)2017 Summit Entertainment, LLC. All Rights
「キアヌは1作目以上にレベルアップしている。武器もマーシャルアーツもカースタントも、かなりの時間をさいて訓練して新しいスキルを身につけてくれた。本当にスゴいよ!」と大絶賛する。一方、キアヌは、「ジョン・ウィックの世界観をより広げたい」という監督の強い意志に応えることが原動力になった。

「チャドから最高のチャンスを与えてもらって撮影は本当に楽しかった。でも、彼が目指しているレベルは非常に高い。彼が求めているレベル以上を目指したいのに、それができない、応えられない、そういうときが一番つらかった。たとえば、銃のリロード(装填)とかだね。(利き手の)反対側の手でもできたらよかったんだけど…」と、自らに課しているものが大きすぎる!
そんなキアヌだからこそ、監督はほかではやっていないアクションに挑戦したくなるのだろう。アクション映画の多くは、スピード感を保つために銃弾がなくなるシーンや装填するシーンは見せない工夫をするが、この映画は違う。監督が説明する。

「この映画では、敢えて引きの画で撮ってリロードシーンを見せることにした。実際に銃弾がなくなったときにどうなるのか、ジョン・ウィックならどう対処するのか、思い切って見せることにしたんだ。それによってユーモアも入れることができた。装填の作業は発疱するよりも難しい。キアヌはかなり練習して演じてくれた」。次から次へと流れるように銃を撃っていくシーンの美しさは、キアヌ・リーブスの努力によって描けたというわけだ。

お互いを信頼しているからこその発言、仲の良さ。2人の出会いは『マトリックス』まで遡る。もともとスタントマンとして活躍していたチャド・スタエルスキは、『マトリックス』でキアヌの演じたネオのダブルスタントをつとめ、『マトリックス リローデッド/レボリューションズ』ではアクション/スタントコーディネーターとして参加。その後は、数多くの大作アクション映画に関わってきた、アクションの伝道師だ。そしてついに、前作『ジョン・ウィック』で監督と主演俳優という形でタッグを組むことになった。キアヌは「2人はとても似ている」と言う。

キアヌ・リーブス『ジョン・ウィック:チャプター2』
「僕とチャドは好きなものや興味がとても似ているんだ。もちろん、大好きなアクション映画のジャンルもね。あと、2人とも乙女座なんだよ! 乙女座は、完璧主義でちょっとクレイジーなところがあるけれど、そういうところも似ていると思う(笑)」。

もうひとり『マトリックス』からの盟友ローレンス・フィッシュバーンが『チャプター2』に登場する。彼が演じるのは、ニューヨークの情報王バワリー・キングというキャラクターだ。「できることならフィッシュバーンに演じてほしい…」と想定していた監督の願いを叶えたのはキアヌだった。

『ジョン・ウィック:チャプター2』(C)2017 Summit Entertainment, LLC. All Rights Reserved. (C)Niko Tavernise
「キアヌがロサンゼルで偶然ローレンスに会ったときに、ジョン・ウィックの『2』に出演しないか? って聞いてくれてね。『すぐに脚本を送ってくれ!』と、即答で出演OKしてくれたんだ。キアヌ・リーブスとローレンス・フィッシュバーン、大好きな俳優が揃って出てくれるなんて! 本当に嬉しかった。2人の最初の共演シーンは屋上のシーンだったんだけど、感動して見入ってしまって、カットをかけ忘れて、ローレンスに『いつカットって言うんだよ』って急かされてしまったんだ(笑)」。微笑ましいエピソードだ。
また今回の撮影舞台はニューヨークとローマ。そこにも「美しい景色を背景にしたアクションは映える」という監督のこだわりがある。

「ジョン・ウィックの世界を作るうえで、アクションだけでなくロケーションに関しても、いままで見たことのないものを作らなければならないと意識した。キアヌとプロダクションデザイナーと話し合って、それに見合ったスポットをニューヨークで見つけた。たとえば、ワールド・トレード・センター駅での撮影は映画史上初だったんだ。そこでジョン・ウィックと彼のライバル、カシアンとの対決シーンを撮っている」。そうやってニューヨークにジョン・ウィックの世界を構築していった。そのなかには非現実的な世界──世界中で活躍する殺し屋をサポートする機関“コンチネンタル”もあり、キアヌが「特にシュールな世界だった」とふり返るのは、コンチネンタルに常駐するソムリエとのシーンだ。

「ソムリエが出てきてワインをテイスティングするのかと思ったら…彼は“ウェポン”ソムリエで、兵器のテイスティングなんだ。すごくイカれたシーンではあるけれど、とてもジョン・ウィックらしいシーンのひとつだね」。慣れた手つきでテイスティングするキアヌ・リーブスの武器の扱いは、もちろん絵になる。

『ジョン・ウィック:チャプター2』(C)2017 Summit Entertainment, LLC. All Rights Reserved. (C)Niko Tavernise
ローマは、ジョン・ウィックのいる殺し屋の世界、その歴史を感じさせる場所として選ばれた。カラカラ古代浴場、ボルゲーゼ公園にある国立美術館、ナヴォーナ広場、スペイン広場にあるグランド・プラザ・ホテル…などで銃撃戦やチェイスが繰り広げられる。たった1人で世界中の殺し屋を相手にするジョン・ウィック、演じるキアヌの身体能力、格闘術に見とれ、手に汗握りっぱなしの約2時間となるだろう。

キアヌを再びスターダムへと返り咲かせたこのシリーズ、すでに3作目も始動しているという。

「チャドのビジョンを満足させるために、これまで以上にもっとトレーニングが必要になるだろうね(笑)。でも、それは僕にとって素晴らしい贈り物でもあるんだ」と意気込むキアヌに監督は「希望とおりジョン・ウィックのスキルをもっとレベルアップさせるよ(笑)。新しい挑戦として、モーターサイクルをつかったカンフーアクションなんてどうかな」「OK! 舗装されていない道路でバイクを練習しておくよ(笑)。あと、馬もいいかもしれないね」と3作目のアクションについて盛り上がる。この2人の今後にますます期待!

『ジョン・ウィック:チャプター2』(c)2017 Summit Entertainment, LLC. All Rights

(text:Rie Shintani)

■関連作品:
ジョン・ウィック:チャプター2 2017年7月7日よりTOHOシネマズ みゆき座ほか全国にて公開
(C) 2017 Summit Entertainment, LLC. All Rights Reserved.

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