2017年7月22日にトランプ大統領がTwitterに投稿したCNNをボコボコに殴りつけるムービーは、世界中から強烈な反応が多く寄せられることになりました。「大統領自ら暴力を肯定している」という意見が多く見られた中、渦中のCNNがTwitterに対してツイート内容の確認を求めたところ、Twitterは「規約に違反するものではない」と返答したとのことです。

Twitter says Trump's tweet doesn't violate its rules - Jul. 2, 2017

http://money.cnn.com/2017/07/02/technology/trump-twitter-cnn-wwe/index.html

ネット上を駆け巡ったトランプ氏の「作品」がコレ。トランプ氏の公式アカウントからツイートされたもので、アメリカ大統領の公式アカウント「@POTUS」でもリツイートされています。





リングサイドに立つ「CNN」のロゴが貼り付けられた人物。これは、2007年に放送されたプロレス団体「WWE」の試合の映像の一部を加工したもので、CNNのロゴを貼り付けられたのはWWEのビンス・マクマホン会長。



「CNN」にトランプ氏が飛びかかり……



そのまま押し倒して何度もパンチを浴びせまくります。ムービーでは何度も同じシーンが繰り返され、さらにはスローモーションまで加えられるという編集になっているあたり、制作者の強い意志が伝わってきます。



最後は立ち去るトランプ氏に合わせてCNNのロゴをもじった「Fraud News Network(詐欺ニュースネットワーク)」とのロゴが表示されています。



このムービーを実際に作成した人物や、その狙いは謎のままではありますが、この投稿に対してCNNは「大統領が記者に対する暴力を奨励した悲しい日」と批判し、ロシアのプーチン大統領との会談への準備や北朝鮮問題や医療保険関連法案などの課題に取り組む代わりに『大統領職の品位を大きく損ねる子供じみた振る舞い』に時間を浪費している」とする声明を記事で発表しています。

そして、Twitterに対して内容の確認を求めたところ、投稿の内容は同社の規約に照らし合わせて違反しているものではない、という返答があったとのことです。TwitterはCNNに対し、「ツイートを取り巻く政治的環境」「投稿内容に対して考え得る複数の解釈方法」そして「ツイート自体における詳細の不足」という3つのファクターをもとにこの結論に至ったと返答したとのこと。Twitterの利用ポリシーでは、暴力行為を行うという脅迫や行為の助長、人種や民族、性別などを理由とした他者への暴力行為、直接的な攻撃、脅迫の助長を禁じています。

トランプ氏はここのところ攻撃的なツイートを繰り返し投稿しています。6月29日にはアメリカ・MSNBCの朝のテレビ番組「モーニング・ジョー」のホストを務めるジョー・スカボロー氏を「狂ってる」、そして同番組の女性キャスターであるミカ・ブレジンスキー氏に対して「IQが低くて頭がおかしい」「美容整形手術のせいで顔が血だらけ」などとツイートして、こちらも非難ごうごうの状況になっていました。





これに対し、大統領陣営は「普段からメディアの辛らつな攻撃を受けているので、大統領には反撃する権利がある」「トランプ大統領は『火を以て火と戦う』(=相手と同じ手段で立ち向かう)大統領だ」などとする声明を発表。また、「これは大統領のやり方ではない」とする批判に対して当のトランプ氏は「私のソーシャルメディアの使い方は大統領的ではない……現代の大統領的な使い方だ。Make America Great Again!」とツイートしています。





ちなみに、ICBM(大陸間弾道ミサイル)と主張する飛翔体を発射した北朝鮮の金正恩に対し、トランプ大統領は「こいつは人生の中でほかにすべきもっと良いことはないのか?」という、そこはかとなくブーメラン臭の漂うツイートを行っています。