北朝鮮がきのう4日(2017年7月)、ICBM(大陸間弾道ミサイル)の打ち上げに成功したと発表した。米国独立記念日にあわせて発射され、過去最高の高度2800キロに達し、日本の排他的経済水域に落下した。射程距離は6000キロ、米本土まではいかないが、アラスカには届くと推測される。

司会の羽鳥慎一「脅威が新たな段階に入っています」

朝鮮中央テレビが特別重大報道として公開した12枚の写真には、オレンジの炎を上げて青空に打ち上がるロケットや喜ぶ金正恩委員長の姿があった。

打ち上げから2時間後、トランプ米大統領はツイッターに「あの男の人生はほかにやることがないのか」「中国が北朝鮮に対して重大な動きをし、このバカげたことを終わらせるだろう」と投稿した。その中国は「北朝鮮のこうした発動には反対」としながら対話を強調した。中国の対応によっては米中関係が悪化する可能性もある。

レッドライン越えたか言えない状況

問題は、今回の発射で米国が軍事行動の選択肢もあるとするレッドラインを超えたかどうか。ワシントンの高羽佑輔記者は「米国防総省はICBMと認める声明を出しましたが、レッドラインを越えたと言えば軍事行動につながるので言えない状態です」と伝えた。

軍事ジャーナリストの黒井文太郎さんは「北朝鮮は5月に長距離ミサイルを打ちあげてからわずか2カ月で今回の発射実験を成功させた。誰が見てもハイスピードで、核ミサイル完成に進んでいる。米国の軍事行動は難しくなった」と話す。

コリア・レポートの辺真一編集長は「北朝鮮は決して核放棄をしないだろうから、米国がいう平和的解決は難しい」と語る。

軍事行動も平和解決も難しいとすれば、この状態がつづき、北朝鮮のミサイルはさらに強力になる。米本土まで届くかどうかを案じるより前に、日本がとっくに射程に入っていることを忘れてはいけない。