北朝鮮が4日に弾道ミサイル1発を日本海に向け発射したことを受け、中国はロシアとの共同声明を発表。北朝鮮を非難する一方で、米国の強硬論を批判した。中国外務省の耿爽報道官も米国の強硬姿勢には追随しない考えを示した。資料写真。

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北朝鮮が4日に弾道ミサイル1発を日本海に向け発射したことを受け、中国はロシアとの共同声明を発表。北朝鮮を非難する一方で、米国の強硬姿勢を批判した。中国政府・外交部(中国外務省)の耿爽(グン・シュアン)報道官も同日の定例記者会見で、米国の強硬姿勢には追随しない考えを示した。

中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席はロシア・モスクワを訪問中で、4日にプーチン大統領と会談した後に、北朝鮮問題についての両国の共同声明が発表された。

共同声明は冒頭で、中ロとも北朝鮮に対して4日のミサイル発射を受け入れられないとした上で、国連安保理決議を順守するよう「強烈に促す」とした。

しかし、共同声明は北朝鮮が核兵器や弾道ミサイルの実験を停止することを求める一方で、米韓が朝鮮半島における大規模な軍事演習を取りやめることや、韓国に高高度防衛ミサイル(THAAD)ミサイルを配備することに反対するなど、むしろ米国に対する注文が多い内容になっている。

また、中国外交部の耿爽報道官も同日の定例記者会見で、米国を批判した。

記者会見では、トランプ米大統領が4日、北朝鮮のミサイル発射についてのツイッターへの投稿についての質問が出た。トランプ大統領は「こいつ(北朝鮮あるいは金正恩氏)は生き延びるためにマシなことはしないのか?韓国と日本がこれ以上我慢するとは思えない。中国はおそらく、北朝鮮に対して厳しい行動をして、このくだらない行為をきっぱりと終わらせるだろう!」と書き込んでいた。

耿報道官はトランプ大統領が主張した中国による「厳しい行動」について、「われわれは安保理決議に違反するいかなる行動にも反対する」とだけ説明した。

中国は北朝鮮の核やミサイル発射に対して、安保理決議に違反すると厳しく批判すると同時に、米国などの「独自制裁」に対しても、安保理決議にはないと批判している。耿報道官の発言は、中国として、トランプ大統領が主張する「厳しい行動」を否定するものと理解できる。(翻訳・編集/如月隼人)