(1)これ以外に、残業代はお互い自由に使っている(2)1人暮らしの母の家に行くための費用も含む(3)昨年、保険ショップで見直しをしたばかり

写真拡大

■▼同じ財布VS別財布 どっちが貯まる? どっちが幸せ?
CASE3:同じ財布

●相談する人:五十嵐恵子さん(41歳)
【家族構成】夫(39歳)【年収】妻 550万円、夫 500万円【月々の収入とボーナス(手取り)】妻 25万円/月、100万円/年間ボーナス、夫 22万円/月、60万円/年間ボーナス【住居】賃貸マンション【仕事】ITサービス 正社員【趣味】ヨガ、温泉旅行
●お悩み
・小遣いが多すぎないか?
・マンションはやっぱり購入すべき?

▼同じ財布なのに、何だか貯まらない気がしています

「転職してから収入が増えた分、油断して金遣いが荒くなっている気がします」という五十嵐さん。結婚当初から家計の管理はすべて恵子さんが担当。ただ、派遣社員から正社員になって忙しくなったこともあり、家計簿は中断している。

「夫は家計の状況も私の収入も知りません。お互い、おおざっぱな性格なので、結婚したら同じ財布にしないとお金が貯まらないと当時から思っていました。でも、同じ財布にしたからといって、お金が貯まるわけでもなくて……」

夫のボーナスの9割は妻が管理しているが、大半は家計の補てんや旅行代などで消える。妻のボーナスも、似たような状況だそう。

「土日はよく夫婦で1泊旅行に出かけるんですが、3カ月に1回のペースでちょっといい宿にも泊まっています。1泊10万円ぐらいするので贅沢ではあるんですが、日頃頑張っている“ご褒美”と思うと、やめられなくて」

さらに、ここに来て、マンション購入熱が高まってきたという誤算も。

「もともとは賃貸派だったんですが、年金暮らしになってからも家賃を払い続けるより、いまのうちに買ってしまったほうがいいのでは? と考えるようになりました。生活レベルを下げたくないという気持ちもあります。ただ、預貯金がほとんどないので、もし買うとしたら頭金を貯めるところから始めなくてはいけないかも。いまからでも頑張って、買うべきなのか知りたいです」

ファイナンシャルプランナー横山光昭さんからアドバイス
▼同じ財布と言っていますが、グレー部分が大きい。そこもオープンに!

同じ財布と言いながらも、五十嵐さんの家計は“ブラックボックス”なっている部分が多いのが問題。まずは残業代、ボーナスともに夫婦で情報をオープンにし、貯蓄額を増やすのが先決です。

DINKs家計の場合、貯蓄目標額は「手取り月収の4分の1」がひとつの目安です。世帯の手取り月収が47万円ですから、月々11万7500円程度は貯蓄に回したいところです。また、住宅購入を考えるならボーナスの8割は貯蓄に回しましょう。合計すると、年間269万円は貯められる計算になります。

住宅ローンを組むうえで気をつけたいのは、やはり頭金をしっかり確保すること。40歳を過ぎてから住宅ローンを組む場合はとくに無理は禁物。「頭金を多く」「返済期間は短めに」が鉄則です。

五十嵐さんの場合、定年までに返し終えることを念頭に置いて、まずは向こう5年間で、しっかり頭金を貯め、45歳になったタイミングで15年ローンを組むのが現実的な策だと言えそうです。

「生活レベルを下げたくない」とのことですが、むしろ手取り収入を考えると、分不相応なレベルに上げすぎてしまっている懸念もあります。例えば1泊10万円の宿泊費は、貯蓄額を考えると身の丈に合った支出額とは言えません。“当たり前”なってしまっている支出の内容をひとつひとつ見直していくのも大切なステップ。余計な出費は極力減らし、全体に家計をコンパクトにすることも、老後の備えとして役立ちます。

----------

▼横山さんからのアドバイス「3つのポイント」
小遣い:ルールと額を見直し、支出の精査を
住宅:頭金を多く、ローン返済期間を短く
貯蓄:DINKsなら月収の4分の1を貯蓄へ

----------

(ライター 島影 真奈美、家計再生コンサルタント、マイエフピー代表取締役、ファイナンシャルプランナー 横山 光昭 イラスト=ミーシャグラフィカ)