しつこい故障もマレーの疾走を妨げず、1回戦に快勝 [ウィンブルドン]

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 イギリス・ロンドンで開催されている「ウィンブルドン」(7月3〜16日/グラスコート)の男子シングルス1回戦。

 しつこく付きまとう左腰の故障も、短い雨の中断も、アンディ・マレー(イギリス)の障害にはならなかったようだ。第1シードのマレーはアレクサンダー・ブブリク(ロシア)に対する6-1 6-4 6-2の勝利で、タイトル防衛への挑戦を快調にスタートさせた。

 今年唯一のグラスコート上のプレーが、先月のクイーンズ・クラブでの1回戦負けだったマレーは、先週2つのエキシビションマッチからの棄権を強いた故障の影響をまったく感じさせなかった。

 ドロップショットとスライスの上に築かれた、世界ランク134位のブブリクのエキセントリックなプレースタイルが、マレーの動きのよさをテストしたとはいえ、彼は守備的能力の高さが光る持ち前のプレースタイルでカウンターを仕掛け、対戦相手のミスから実りを引き出した。

 20歳のブブリクは35本のアンフォーストエラーをおかしたが、マレーのそれは10本に過ぎなかった。ブブリクはまた12本ものダブルフォールトをおかした。

「腰の感じはいいよ」とマレー。「少しは痛いけど、今日のコート上の動きはよかったと思う。それがもっとも重要なことだ。少し痛みがあっても通常通り走ることができ、痛みがプレーの仕方に何の影響も与えない、ということがね。問題となるのは、痛みが動きとプレーするショットのいくつかに影響を与えるようになったときなんだ。今日は間違いなく、そんなケースではなかった」。

 この試合には雨による33分の中断があった。試合が中断されたとき、マレーは2セットを先取し、第3セットの第3ゲームに入ろうとしていた。

 ツアーレベルでの7番目の試合をプレーしていた、ラッキールーザー(予選で敗れたあと、本戦に欠員が出たために本戦出場を果たすこと)のブブリクは、自分の運命に甘んじて身を任せたように見えた。彼は、さらに15分だけプレーするために1時間も、うろうろすることになった雨の待機時間があった試合でのマレーを冷やかした。

「彼はフィジカル面で素晴らしかった」とブブリク。「もし彼が故障で苦しんでいて、あんなふうに走っていたというなら、体の問題がないときにどんなふうになるか想像してみてよ」。

 マレーには出だしから、ブブリクの型破りなプレースタイルに対処する準備ができていた。彼は第1セットの第1ゲームで、相手のドロップショットを同じくドロップショットで返してポイントをつかんだのである。そしてそののち、彼はネットに出て鋭いフォアボレーを決め、第2セットの第1ゲームを取った。

 また彼は第3セットの第7ゲームでブブリクのダイビング・ボレーを返球しさえしたのだ。ブブリクが体勢を立て直すのに苦労しているところへ打ち込んだこの返球で、マレーはブレークポイントをつかみ、それをものにした。

 マレーの次の相手はダスティン・ブラウン(ドイツ)だ。挽回してジョアン・ソウザ(ポルトガル)を4セットで倒したブラウンは、ブブリクと似てはいるが、よりよく組み立てられたプレーをする。

 それは、腰の故障の最初のテストでうまく対処したマレーにとって大きな問題ではないだろう。

 「僕の動きはよかった」とマレーは言った。「最初の試合にしては、特に5、6日前の具合を考慮すれば、本当にポジティブな試合だったと思う」。(C)AP(テニスマガジン)

※写真は「ウィンブルドン」1回戦でアレクサンダー・ブブリク(ロシア)をストレートで下した世界1位アンディ・マレー(イギリス)(写真◎Getty Images)
Photo: LONDON, ENGLAND - JULY 03: Andy Murray [1] of Great Britain checks on the rain during his match against Alexander Bublik of Kazakhstan in their Men's Singles First Round Match at All England Lawn Tennis and Croquet Club on July 3, 2017 in London, England. (Photo by Ashley Western - CameraSport/CameraSport via Getty Images )