「しくじり先生」再び?

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 ソウルで「銅」、バルセロナで「銀」を獲った五輪メダリストでも、渡世を送るに必要なのは「金」らしい。現役を引退後、タレントとしても人気を集めた池谷幸雄(46)。新たに始めた水ビジネスで借金を抱えたが、その返済を巡りトラブルを起こしているのだ。

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 引退後の池谷は、都内で体操教室を運営する傍ら、殺菌・消毒水のビジネスを展開している。昨年10月3日に立ち上げたのは、株式会社「ネオフューチャー」。その呆れた実態を告発するのは、さるコンサル会社の役員を務める男性である。

「私が池谷氏と最初にお会いしたのは、昨年11月頃のこと。知人の紹介で赤坂のインターコンチネンタルホテルで話をしたのですが、彼は遅刻してきた上、ジーンズに革のハーフコートというカジュアルな格好で」

「しくじり先生」再び?

 そんな池谷も、いざ商談が始まれば懇切丁寧な対応で“好印象”だったという。

「池谷氏は、科学的に優れたカンファ水を韓国で独占的に販売する権利を持っていること、韓国の農協や、ロッテグループからも注文が入っていることを、淀みなくスラスラと喋るんです」

 後日、韓国でのビジネスモデルについても説明を受けたこの役員の男性は、池谷の仲間を通じて8000万円の出資を求められたが、態度を保留したと続ける。

「池谷氏の会社は、カンファ水を製造する会社の代理店なので、実際にどのような商品か確かめるため製造元を訪ねました。そこの社長は自社製品に自信を持ち、気に入らないなら帰って結構というような根っからの技術屋だった。私自身もかなり商機のある製品だと感じ、出資に応じる考えを池谷サイドに伝えたのです」

■毎日死ぬほど投資話

 直後に池谷本人から“本当にありがとうございます”と丁重な御礼の電話があったが、ここから役員の男性とトラブルになるまでに時間はかからなかった。

「池谷サイドから入金の催促があったのですが、契約書は着金後に取り交わすと言われ、おまけにウチの顧問弁護士に作成して欲しいと。出資した側にそんなことを言うのは非常識で、不信感を持ちました」(同)

 その後、昨年末まで矢のような催促が続き、役員の男性は年始にかけて8000万円のうち4500万円を入金したと継ぐ。

「ところが、金を振り込んで暫くして、池谷氏やマネージャーと連絡が取り難くなった。池谷氏からは“体操の大会が忙しくて”などの言い訳がSNSで送られてくるばかり。そんな状況では追加出資は出来ません。それで、私は出資金の全額返済を求めたのですが、すぐには返せないと言う。もう事業として成立しないと思い、4月17日に池谷氏と貸金契約を結び、返済する約束を交わしたのです」

 この役員の男性は、自らの事務所の一角を池谷の会社に貸してもいたが、彼らは4月末に退去してもぬけの殻に。以降、まったく連絡が取れなくなったという。

 スポーツマンシップにもとる行いだが、これらの訴えを池谷はどう聞くのか。

 本人に代わってマネージャーが答えるには、

「韓国の事業は、出資者の方に全額お金を振り込んで貰ってからスタートさせる予定が、一部しか入金がないので頓挫しているのです」

 と、自らの窮状を訴えるばかり。騙す意図はなかったと続けるのだ。

「返済期限は6月26日なので、契約書に則って対応できれば……。池谷と共に各地を飛び回り、国内での販売実績も上がっている。事業の動かし方が甘いと言われればそれまでですが、これまで池谷はいろいろ騙され、今でも毎日死ぬほど投資話が来る。その都度断っている中で、今回のビジネスは本当に良いモノだからしっかりやっていこうと……」

 借り受けた4500万円は既に韓国への投資に溶けたと聞けば、池谷の借金返済は“G難度”に違いない。

ワイド特集「その情念、烈火の如く」より

「週刊新潮」2017年6月29日号 掲載