東京・北区赤羽は住みたい街のランキング上位にも登場するほど、駅周辺にファミリーにも住みやすい安全で利便性の高い生活環境が整ってきた。中層のマンションが多い

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前回は、「郊外の一戸建て」から「都心型のコンパクトなマンション」への住み替えを中心に、なぜ今、住み替えをする人が増えているのか。そして、郊外に住み続けた場合、予想される老後リスクについてお話ししました。しかし、郊外の一戸建てに住む人に限らず、広めの分譲マンションから、より狭い分譲マンションに買い替えるのもダウンサイジングです。また住み替え先は、賃貸マンションや高齢者向け住宅という選択肢もあります。今回は、さまざまな住み替えのかたちから、どんなメリットが期待できるのか。そして住み替えを成功させるポイントについて、話題の新著『都心の小さな家・マンションに住み替える』の著者が解説します。

今の家を手放すことで手にした
快適・便利・安心かつ高い資産性

 もっと便利な場所やもっとコンパクトな家への住み替えに興味はあっても、現在の住まいを手放すのには勇気がいるものです。にもかかわらず、実際に住み替える人が増えているのは、明らかなメリットがあるからです。あえて都心の小さな家を選び直す魅力とは何なのでしょうか。新著の『都心の小さな家・マンションに住み替える』で紹介していた中から、以下の6つを紹介いたしましょう。

☆メリット1 利便性のよい立地を選べる
 前回お話ししたとおり、体力の衰えとともに移動や掃除などの負担が増し、郊外の広めの家に暮らすのは想像以上に負担が大きくなっていきます。間取りや設備はリフォームによって、ある程度改善できますが、「立地」だけは住み替え以外に解決方法はありません。
 老後の暮らしを念頭に、元気なうちに都心や郊外でも駅近などの便利な立地に住み替えておくことで、どこへ行くにも不自由せずに、セカンドライフを充実させることができるようになります。


☆メリット2 今の自分に合った間取り・設備で暮らせる
 間取りの変更はリフォーム工事の中でも高額です。しかも、壁や柱、水回りの制約などによって、希望どおりの間取りを実現できるとは限りません。階段がある家だと足腰が不自由になった際に大きな障害となりますが、どうしようもありません。ですが、住み替えなら限りなく希望に近い間取りを選び直すことができます。

 また、若いうちは防犯・防災、介護にそれほど気を遣う必要はなかったけれど、老後はセキュリティや耐震性などが充実した物件、要介護状態になっても安心して暮らしたいといった場合も、住み替えは有効な手段となります。

 ちなみに一戸建てでは、階段のような居住スペースとして使えない部分が全部で約10m²=6畳ほどあるといわれています。つまり、仮に現在、延床面積が100m²の一戸建てに住んでいて、不要になった子ども部屋(約6畳)が二部屋あるとすれば、マンションへの住み替えでは、70m²もあれば十分といえます。

都心へ住み替えないと
子どもに財産を残せない!

☆メリット3 老後資金が作れ、資産価値の高い住まいが手に入る
 前回お話ししたとおり、空き家率は年々増加しています。特に郊外の空き家率は今後、急速に高まると予想されます。同様に一部の例外を除いて、郊外の地価の下落傾向には歯止めがかかりません。つまり、あなたの家が郊外にあるなら、将来、あなたの家の資産価値は下落する可能性が極めて高いということです。立地や家の状態によっては資産価値はゼロに、家の解体費用を勘案すればマイナスの価値となることも起こりえます。

 そこで、郊外の駅から離れた物件に住んでいるのであれば、売れるうちに売っておき、資産価値の目減りしにくい都心や駅近の物件を買い直すことで、老後のリスクを下げることができます。買い直す際に余計に費用がかかることも考えられますが、最も大切なのはいざというときに現金化できるかどうかです。買い手のつかないような物件では、資産価値はないに等しいからです。

 買い替えで売却代金が手元に残るようなら、そのまま老後資金や資産運用に回すことができます。もちろん、住み替え先を賃貸物件にする場合は、売却代金すべてを老後資金に充てられます。

 子どものために家を財産として遺してあげたいという人も多いと思いますが、譲り受けた子どもがその家を必要とするかどうかはわかりません。不要どころか売りたくても売れないような不動産を残された子どもは悲惨です。負の遺産として毎年、無駄に固定資産税を払い続けなければならない事態も想定されます。こうしたリスクも、資産性の高い都心や駅近への住み替えによって解決できます。

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