3日、財経網は、画期的な発明として注目を浴びた「走るトンネル」について、資金集めも技術面においてもずさんであったことを伝えた。

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2017年7月3日、財経網は、画期的な発明として注目を浴びた「走るトンネル」について、資金集めも技術面においてもずさんだったと伝えた。

北京市公安局東城分局は2日午後、走るトンネル「巴鉄」の資産管理企業が違法な資金集めを行っていたとして、同社の董事長ら32人を先月末に逮捕したことを発表した。

「巴鉄」は昨年8月2日、河北省秦皇島市北戴河村で大々的な試験運転を実施した。試験運転では長さ22メートル、幅7.8メートル、高さ4.8メートルの立体バスがゆっくりと動く様子が確認されたが、立ち会った関係者の多くが「300メートルあるレールのうち、100メートル足らずしか走れなかった」と語った。

結局その後「巴鉄」は放置され、先日試験用のレールが撤去された。逮捕された董事長は「取り壊しではなく、別の都市に移転する」と話していたとのことである。

「巴鉄」には安全面や技術面に対する懸念が噴出していた。高さ2.2メートルの空間を確保し、その下を乗用車が通れるとしていたが、専門家は「その高さではドライバーに心理的な圧力がかかり、交通事故が起こりやすくなる」と指摘。さらに、既存の都市に「巴鉄」を設置するのは非常に難しいとされるなど、フィージビリティスタディ(実行可能性調査)が全くできていないことも露呈した。

「巴鉄」を発明した宋有洲(ソン・ヨウジョウ)氏は貧困家庭に育ち、小学校すら卒業していない市民発明家だった。専門家は「功利を急ぐがために、科学的な実証を経ないままに出された『成果』を世に発表した。その概念や技術的要素に重大な欠陥があるが故に、焦ってあおり立てたのだ」と指摘している。

昨年8月の試験運行時、運営会社は毎日多くの市民を見学させ、見学者から投資を募っていた。見学者の多くは高齢者だったとのことだが、「巴鉄」の名を利用してどれだけ資金を集めたのかは、明らかになっていない。(翻訳・編集/川尻)