CDが人気だった時代は、ショップで店員や他の客と話しながら新しいアーティストを知り、友人が勧める作品を買うことがよくありました。
 
しかし、ダウンロード販売の普及でCDの売り上げは減少し、現在では自動で好みのプレイリストを組むストリーミングサービスが台頭しています。Spotifyと並んでその中心であるApple Musicが変えた音楽の楽しみ方、そして今後歩むべき方向はどのようなものでしょうか。

プレイリスト作成で進化するApple Music

Apple Musicはストリーミングサービスの中でもプレイリストの自動作成機能を特に重視しています。
 
ユーザーが普段楽しんでいる音楽を分析し、ぴったりの楽曲を提供するFor Youに加え、現地時間2017年6月27日には特定の場面に最適な選曲をする’My Chill Mix‘が一部ユーザーに公開されました。
 
さらに、秋に公開のiOS11ではApple Musicにプレイリストの共有とフォロー機能が備わり、リスナーは自らリサーチしなくても簡単にお勧めの音楽情報を得られるようになります。

自動作成の強みを明確に

Apple Musicが最適な音楽を勧めてきても、これまでのように友人や家族からのアーティストの情報は途絶えません。また、自分の好みに応じて作成されたプレイリストは、未知のジャンルと出会えるラジオの偶然性にはまだ勝てません。
 
オフラインとさらに差別化し、Apple Musicは的確かつ意外な音楽と出会えるシステムを今後も強化していく必要があります。

他のソフトウェアとのタッグ

生い立ちや性格、昨日の出来事まで含めて楽曲を勧めてくる友人に比べ、再生履歴とシェアされた情報だけで作成されるプレイリストは「所詮ロボット」と軽視されるかもしれません。しかし、この批判こそApple Musicの道しるべを示しています。
 
CDプレイヤーにもウォークマンにもラジオにも、そして周囲のレコメンドにも無いApple Musicのユニークな点は、複数のアプリが入ったiPhoneやiPadに搭載されているということです。
 
スケジュールや天気の表示、さらにはプライベートの会話にも対応してくれるSiriの履歴からは、最高のプレイリスト作成に必要なリスナーの生活リズムや内面性のヒントを得られます。
 
地図をタップしてそのエリアの民族音楽を簡単にチェックできれば、馴染みのないエスニックのジャンルも身近になります。たとえばアルバムの一つを「サンセット」というテーマに設定できて、夕陽が映えるBGMがスライドショーに自動追加されるのも画期的でしょう。
 
そして、Siriを備えたHomePodの登場はApple Musicが一つのソフトウェアに留まらないことを表しています。タッグを組めるアプリや自社製品がさらに増えれば、Apple Musicは仲間を引き連れてオフラインを超えていくでしょう。
 
 
Source:Dance Music Northwest
(Nakadomari)