昨年アマゾン社のAmazon Goが登場して以来、小売の無人販売は話題のヒット作となり、投資の対象ともなった。中国でも無人販売に関する商品・サービスを研究している企業は多くあり、アリババも無人販売の領域に進出する。資料写真。

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昨年アマゾン社のAmazon Goが登場して以来、小売の無人販売は話題のヒット作となり、投資の対象ともなった。「F5未来商店」「quiXmart」など、中国でも無人販売に関する商品・サービスを研究している企業は多くあり、アリババも無人販売の領域に進出する。雷鋒網によると、アリババは7月に開催される「第二回タオバオ物作り祭」で無人の小売店「淘コーヒー」を登場させる予定だという。雷鋒網が1日付けで伝えた。

▽淘コーヒーはどのように作動するのか

雷鋒網によると、「淘コーヒー」は200平方メートルの面積を持つ店舗型のサービスで、買い物と飲食を一体化したコンセプトになっており、50人以上の客を収容可能だ。さらに面積を拡大すれば収容可能人数を増やすこともできる。

▽セルフ・ショッピングの流れは以下の通り:

ステップ1:店に入る
初めて店に入る場合、携帯電話でアプリ「手機タオバオ」(注:手機は携帯電話のこと)を開き、QRコードをスキャンして電子入場コードを入手する。そして、データ使用やプライバシー保護に関する説明、アリペイ支払いの細則などにサインしてから入口を通って入場し、商品を購入することができるようになる。(以後は携帯不要)

ステップ2:商品を選ぶ
淘コーヒーでは、顧客はすべての商品を自由に選択する他、飲食区で注文することができる。これは普通のカフェとほぼ同じだ。

ステップ3:支払いを行う
退店する前に「決済ドア」を通らなければならない。決済ドアは二つのドアからなっている。一つ目のドアは人感センサーを搭載しており、人が近づくと開く仕組み。そして、数秒後には二つ目のドアも開く。これで決済は完了。隣に設置された機器が「アリペイで○○元を支払った」と教えてくれる。それで退店作業は完了だ。

Amazon Goのプロジェクト担当者である任小楓氏は、2013年から2017年までコンピューター視覚と機械学習の技術を利用して研究に没頭した。そして、新しい小売のモデルを発明し、世界初の「商品を手に入れてからすぐに店を出る」店舗を打ち出した。「just walk out technology」は、任小楓氏とそのチームが研究して発明したものだ。店の入り口に顧客の顔を識別する機器を設置し、製品棚にはカメラや赤外線センサー、圧力感応装置などが備え付けられる。これらの機器を設置することで、顧客がどんな商品を買い物かごに入れ、商品をいくつ戻したかを判断し、店内のマイクで感じ取った音で顧客の位置を識別することができる。集まったすべての情報は、Amazon Goの情報センターに伝送され、店を出る際、センサーは顧客が購入した商品を自動的にスキャンして決済する。これが無人小売店のメカニズムだ。

▽無人販売の未来は明るいのか?

無人小売店の概念については、以前から議論されてきた。雷鋒網によると、主に以下の数種類のタイプが存在する:

第一に、自動販売機と似ているが、規模がさらに大きく、商品の品がもっと豊富なもの。こういうタイプのデメリットは、消費者が決済する前に直接、商品に触れることができない点だ。「ユーザー体験」という観点からみれば好ましくない。

第二に、大型スーパーの自動会計システム。消費者がセルフ・レジを通じて勘定するものだ。ただし、厳格な管理・監督が難しいので、万引きなどを防止することができない。

第三に、RFIDチップを使用するもの。技術的には完成しているとされるが、コストが高い。そして、雨天時や液体を購入する場合、センサーが鈍りがちになる致命的な欠陥がある。

そして第四に、Amazon Goをはじめとする人工知能だ。淘コーヒーのサービスのメカニズムを見れば、そこに人工知能が利用されていることが分かるはずだ。だが、この方法にも難点があり、店舗規模が拡大するにつれて、システム内で処理される情報量が大幅に増加し、GPUを使用するにあたって困難度が増してしまうという。そうしたコストを抜きにしても、商品を正確に識別できるかについてなお、大きなハードルがあるとされている。