提供:週刊実話

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 春場所で稀勢の里が昇進して以来、4横綱が15日間皆勤した場所はまだない。灼熱地獄とされる名古屋場所は大丈夫か。6月26日に名古屋場所(7月9日初日、名古屋市の愛知県体育館)の番付も発表され、大相撲界はすっかり名古屋場所一色に染まっている。

 先場所、左肩などのケガで途中休場したものの、注目の稀勢の里(31)は名古屋入りする直前まで千葉県習志野市の阿武松部屋に出向き、新鋭の阿武咲(20)を相手に精力的に調整していた。
 「この1カ月間でしっかり体を作れた。ケガはもう大丈夫。いい具合で名古屋に入れる」
 と、余裕の表情だった。果たして復活優勝して、また日本中を熱狂させることができるか。

 その前に立ちはだかるのが先場所、1年ぶりに、それも13回目の全勝優勝した白鵬(32)だ。こちらも名古屋入りする前の調整は万全。先場所後、モンゴルに一時帰国して心身ともにリフレッシュした。
 「向こうでは広々とした大草原に行ったり、山に登ったりして場所中の緊張を解きほぐしたそうです。また、父のムフンバトさんの76歳の誕生日も祝うなどの楽しい時間を過ごし、またやる気が出てきた。名古屋場所もこの勢いを止めずにいきたい、と話していました」(担当記者)

 万全を期すように、名古屋入りする直前には滋賀県長浜市で4日間の合宿も張り、幕内の石浦や十両の山口らと汗まみれになって稽古して、「まずまず動けるようになったし、まずまず体も作れた」と自信をかいま見せていた。
 今年の最大の目標にしていた魁皇の持つ歴代最多記録、1047勝までいよいよあと11勝と迫ってきたのも大きな励みだ。しかし白鵬は「39回目の優勝を目指す。そうすれば自然と1047という通算勝ち星が見えてくる」と2場所連続優勝を目標に定めているようだ。
 先場所の優勝インタビューでも「(最近の検査で)血管年齢が39歳から25歳に若返ったと医者に言われた」と明かし、若さをアピールしている。

 まさに好材料だらけといった具合で、一気に最多勝更新、さらには連覇の期待もふくらむが、決して安心はできないという。
 白鵬も年齢の壁には逆らえない。ろうそくの火が燃え尽きる寸前に明るくなるように、全勝優勝したからと言って力が全盛期に戻った証明にはならない。北の湖が引退する4場所前の最後の優勝も全勝優勝だったという前例もある。まして名古屋場所は“熱帯場所”とも言われ、体調管理はどこよりも難しい。

 稀勢の里にもチャンス大。同部屋の新大関高安も6月27日、名古屋入り後初の朝稽古を行った。横綱稀勢の里といきなり15番続けて取って、6勝9敗と負け越したが、横綱を圧倒する場面もあり、優勝の最右翼と評価する番記者もいるほどだ。今年の名古屋場所は外の気温に負けないぐらい熱くなりそうだ。