料理から歴史を学ぶ

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料理というのは日常生活には欠かせない行為です。いまは、スーパーやコンビニエンスストアなどで、出来合いの料理を買うことができます。さらにファミリーレストランやファーストフードなどの外食店も充実しています。そうした時代において、ないがしろにされがちなのが料理の歴史であり、素材の歴史でしょう。いま、この手元にこの料理がある理由、素材がある理由を探ると、楽しみが広がるものでしょう。

歴史を知る

マーサ・ジェイ著、服部千佳子翻訳による「タマネギとニンニクの歴史」(原書房)では、どこにでもある素材であるタマネギとニンニクの歴史をふりかえった本です。タマネギとニンニクは古代の各文明において使われていました。古代メソポタミアや古代衛士プロ文明においてはすでに栽培が行われていました。この植物が、古代ギリシアを経由してヨーロッパに伝わることによって料理には欠かせない素材となります。ニンニクは強烈なにおいを発するものですが、それであるがゆえに、料理にほかに代えがたいアクセントをもたらすものでした。

日本にはいつ伝わった?

さて、この素材は日本にはいつ伝わったのでしょうか。日本には江戸時代の長崎に伝わっていましたが、そのころは食用されることはなかったそうです。本格的な栽培が日本ではじまったのは明治時代に入ってから北海道で作られるようになりました。野菜ひとつとってもさまざまな歴史があるのです。