マレーシアの首都クアラルンプールの北方70キロの街ベントンで、女性の写真が使われた広告用パネルを撤去するシェルの従業員(2017年7月4日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】英蘭石油大手ロイヤル・ダッチ・シェル(Royal Dutch Shell)は、マレーシアのガソリンスタンドに設置していた等身大の女性の写真パネルを撤去する方針を発表した。男性客らがこのパネルにキスをしたり、胸や股の部分に手を当てたりしている画像がオンライン上に出回り、イスラム教国である同国で非難の声が上がっていた。

 問題の広告パネルには、シェルのロゴが入った赤いTシャツと黒いズボン、黒いヘッドスカーフを着用し、笑顔で親指を上に向けている女性が写っていた。しかしここ数日、パネルの女性の顔にキスをしたり、手を握ったり、胸や股の部分に手を当てたりした男性客らの画像がフェイスブック(Facebook)上で拡散し、シェルには「不快でいかがわしい行為」だという非難が殺到していた。

 現地報道によると、パネルのモデルを務めたシェルの従業員ノール・シャフィーラ・カイルサリ(Nor Shafila Khairusalleh)さん(25)は、こうした男性らの行為について「行き過ぎた行動」だと批判した。またニュースポータルサイト「mStar」に対し「彼らはただの冗談でやっているのかもしれないが、屈辱を感じた」と語った。

 ロイヤル・ダッチ・シェルは声明で「われわれはマレーシアの人々の文化や、シェルの基本的価値観に反するこのような非礼な行為を容認していない」と釈明し、「ネットユーザーや一般の人々にこれ以上、画像を共有しないよう」求めた上で「パネルは即刻、われわれの事業所から撤去する」と述べた。
【翻訳編集】AFPBB News