中国・北京の路上で、スマートフォンでゲームをする男性(2016年5月29日撮影、資料写真)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】中国の子どもたちが一晩中オンラインゲームに熱中する風潮も、もうすぐ過去の話になりそうだ──IT・ネットサービス企業テンセント(Tencent)は4日、中国で大ヒットを飛ばしている同社のスマートフォン向け対戦型オンラインゲームアプリ「王者栄耀(King of Glory)」のプレー時間を1日1〜2時間に制限すると発表した。中国では、オンラインゲームの長時間プレーが青少年に及ぼす悪影響を懸念する声が広がっており、同社は今回の措置について「子どもたちの健全な成長のため」としている。

 ゲームアプリの収益が世界トップのテンセントは声明で、王者栄耀について「本来なら喜びをもたらすはずだが、やり過ぎはプレーヤーにもその保護者にも喜びはもたらさない」と述べた。

 このアプリの1日当たりのユーザー数は8000万人。中国では、ネット依存症の若者が推定約2400万人いるとされている。今年4月には南部・広東(Guangdong)省で、40時間連続で王者栄耀をやり続けた17歳のユーザーが一種の脳卒中を起こしたと国営メディアが報じる事件があった。

 テンセントの声明によれば、12歳未満のユーザーはプレー時間を1日1時間に制限され(12〜18歳は1日2時間)、今後は午後9時以降はログインできなくなる。時間制限を無視してプレーし続けようとすると強制的にオフラインになるという。

 さらにゲームで使用する金額も、「分別なく浪費する」ことを抑制するため、未成年者には上限が設けられるという。これらの制限措置は4日から実施される。

 国営の新華社(Xinhua)通信によれば、王者栄耀は今年に入り世界最高の売り上げを記録し、第1四半期の推定収益は約60億元(約1000億円)。
【翻訳編集】AFPBB News