【指揮官コラム】鹿児島ユナイテッドFC監督 三浦泰年の『情熱地泰』|25年でスタンダードに乗った日本に独自性は生まれるか <後編>
面白い? くだらない?
僕は「何を言っているんだ?!」と思いながらも、それから携帯がスマホに変わり、ツイッターやLINEなどのネットワーク社会など、どんどんデジタル化していった。
今の流れなら、人の喜びはロボットが作ることになってしまう。今では、人の感情も人の動きも察知できるほど、技術は発展・進化しているという。
勝負を決めるために、一番の脇役であり本来なら必要ないのが理想であるレフェリーがロボットになるなんて発想は、刺身で食べられる新鮮なものを炙って食べるような、乗せなくて良い珍味を米の上に乗せて食べるようなもので、どこか「違う」と感じてしまう。そんな方向には行かないでほしい。
人の心は人よりもセンサーで機械の方が分かる時代が来たら……。
アーセナルのアーセン・ヴェンゲル監督のサッカーは魅力的で大好きなサッカーのひとつでありながら、彼がそれに賛同している記事を目にした。
しかしまさか、ここまでのことは考えていないであろう。
日本のJリーグがプロ野球のようにセパ6チームずつの2リーグではなく、グロバールスタンダードで引き分けありのリーグにしたように、サッカーの魅力を永遠に人間の力で作り上げていってほしい。
とはいうものの、そのロボットを作ったのも人間。やはり人間のパワーは凄い。そして独自性を持つというのは凄いことだ……。
2017年7月3日
三浦泰年