ひじきに含まれる成分が肥満抑制に

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【林修の今でしょ!講座】(テレビ朝日系)2017年6月27日放送
「あの都道府県の住民が病気にかからないのには理由があった」

肥満の最も少ない都道府県――。ここの住民は、しっかり食べているのに太らないという。本当なら、まさに楽園のような場所だが、どこだろう。

男女別「肥満が少ないランキング」を見ると、2位までは男女間で違いがみられるが、1位はいずれも同じだった。栄えある「アベック優勝」は三重県だ。

卵焼き、煮物、炊き込みご飯の「お供」

オルソクリニック銀座院長の藤森徹也氏は、三重県の2種類の名産品が、県民の肥満が少ない理由と深くかかわっていると推測した。

ひとつ目の食材は、ひじき。番組スタッフが三重県民に聞くと「卵を焼くときに混ぜて使う」「酢の物に入れる」と、日常の食生活に取り入れているようだ。三重県は、日本全国のひじきの生産量で約50%を占める断トツの1位。煮物や炊き込みご飯にも用いられ、「食卓にあるのが当たり前」な存在だ。

藤森氏は、ひじきに含まれるタンニンとフコキサンチンという成分が肥満を抑えると説明する。まずタンニンは、中性脂肪を防ぐだけでなく、脂肪をつきにくくする。次にフコキサンチンは、ひじきやワカメといった褐藻類だけに含まれ、脂肪燃焼を促進することが動物実験で明らかになっている。いずれもお腹の中で膨らむ性質があるので、満腹感を得やすい。

スタジオゲストで三重県出身のタレント加藤紀子さんは、母親がよくひじき料理をつくってくれたと振り返った。三重産のひじきは、一般に市販されているものより「ちょっと長くて厚い」という。おかげで食べごたえがあり、しかも低カロリーと言うことなしだ。

ゴボウの7倍の食物繊維を含む

ふたつ目も海産物、しかもひじきと同じ海藻だ。三重県で年間700トンが生産され、全国の約7割と圧倒的な量を占めており、出荷量はもちろん全国一だ。正解は、「あおさ」。

番組に登場した鈴鹿医療科学大学教授の三浦俊宏氏によると、あおさは水溶性食物繊維を多く含み、糖質の吸収を抑える「ラムナン硫酸」を含んでいるため肥満の抑制につながるという。

食物繊維といえば、ゴボウを連想するかもしれない。あおさは、ゴボウの7倍の食物繊維を含む。食物繊維は腸の動きを活性化して便通を整える、腸内の余分なコレステロールを排出する、といったはたらきがある。

みそ汁にそのまま入れたり、サラダに加えたりと手軽に食べられる点も、三重県民があおさを重宝している理由のようだ。