ここ数年、就職活動は売り手市場といってよい状況だ。厚労省が今年5月に発表した「就職(内定)率推移」(大卒女子)のグラフを見ると、2017年卒の10月1日時点の内定率は67.2%である。ところが、超就職氷河期といわれた2011年卒予定の同じ月の内定率を見ると、ぐっと下がり55.3%。当時の就活生の焦りと不安が伝わってくる。

そんな就職氷河期世代の女性が、6月下旬、ガールズちゃんねるに「就職氷河期世代集合!」というトピックを立てた。トピ主が

「最近は【新卒就職イージーモード】なんて言われていますが、羨ましい限りですね」

と呼びかけると、当時の地獄を振り返る人たちのコメントであふれかえった。(文:okei)

「募集が無くて、自分の足で新橋のオフィス街を飛び込み就活した」

就職氷河期世代とは、主に1993年〜2005年と2011年〜2013年卒に就活した世代を指し、後者は「超氷河期」とも呼ばれている。

「大手なんて夢のまた夢…」「Fラン(大学)から非正規コースです」を初め、

「2003年卒。学内就職説明会の第一声が『かなり厳しいぞ』でした… 実際周りも優秀な子なのに100社受けて100社落ちる子もいて励ましあった」

というコメントや、

「お祈りメールなんてまだいい方よ。一つ前の氷河期はインターネットもさほど普及してなくてハガキ500通出してエントリーシート取り寄せたり、そもそも落ちても返事なんか来なかった」

などの苦労話が絶え間ない。

さらには、「2000年短大卒だけど、そもそも募集すらなくて、自分の足で新橋のオフィス街を飛び混み就活したりした」など、悲痛なコメントは800以上に及ぶ。

「君、何でそんな良い大学出てうちなんかに来ちゃったの?」に傷つく

中には、「己の無能さを棚に上げて社会のせいにする氷河期おばさん嫌い」などと書き込む者もいた。「就職できた人もいたんだし、自己責任」とはよく言われることだが、当時は「募集ゼロの企業が多く、行きたいところに応募すらできなかった」時代だ。どうにか就職できた人も、「前年が200人採用だった企業に、その年9人」という狭き門を語る。ほんの1・2年、生まれた年が違うだけで、優秀であっても門戸が閉ざされていた人たちに、「無能」呼ばわりはあまりに酷い。

なんとか中小企業に滑り込んだ人も、後輩やバブル期世代に理解されない悲しみがある。

「なんであんないい大学でてここにいるんですか(笑)」
「君、何でそんな良い大学出てうちなんかに来ちゃったの?w」

と言われて泣いた話がいくつもあった。「そういう時代だったんだよ」という声が、まるで戦時中を語る人のようだ。

それだけに、今の順調そうな就活生に対する複雑な思いも根深く、「テレビで『就活は思っていたより簡単でした』『第一志望から内定を頂けました』と話している学生さんを見ると羨ましくて悔しくて吐きそうになる」と書く人も。

非正規、貧困独身が多すぎて、将来社会保障のお荷物になるという心配に対しては、「(足を)引っ張ってもいいじゃん。一番割りを食った世代なんだから堂々とお荷物になってもいいと思う」とまで書く人も。極端な話ではあるが、そう言いたくなるのも分からなくはない。

一方で、「最近の学生さんが羨ましくて妬ましくて自分が嫌だなと思ってたけど、同じように就活で苦労した方々のコメント読んでたらちょっと元気が出てきました」と励まされた人も。この人は、「景気の良い時に就活できるかどうかは運。運が無かった私達も、もう頑張るしかないんですよね」と前向きに書き込んでいた。