中国や台湾では、小池都知事が台湾の李登輝元総統を「台湾のお父さん」と呼ぶほどの親台派であるとして、注目が集まっている。写真は小池百合子氏。

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中国や台湾では、2日の東京都議会選で自らが率いる都民ファーストの会を大勝利に導いた小池百合子都知事に対する関心が高まっている。台湾メディアの聯合新聞網は3日、小池都知事は親台派であり李登輝元総統を「台湾のお父さん」と呼んでいるなどと報じた。中国では人民日報系の海外網などが、親台派の小池都知事が日本初の女性首相になる可能性もあるとの見方を示した。

聯合新聞網は、小池都知事がニュースキャスター出身で日本初の女性の防衛大臣を務めたなどと紹介。2016年の都知事選で圧勝し、2日の都議選では安倍首相の率いる自民党を歴史的な惨敗に追い込んで小池都知事が率いる都民ファーストの会が大勝利したと伝えた。

記事はさらに、小池都知事が台湾の李登輝元総統と極めて親しいことを強調。1998年には李登輝・曽文恵夫妻の金婚式に出席して日本の歌を歌って李元総統らを喜ばせたことや、2001年に李元総統が心臓病治療のために訪日を希望した際に中国が反対したことに対して、他の国会議員とともに日本政府に働きかけ、訪日を実現させたと紹介した。

さらに、小池氏が16年の都知事選で勝利した際に、李元総統は小池氏の事務所に祝賀の花束を贈り、小池氏との仲について、小池氏は李元総統を「台湾的欧多桑(台湾のお父さん)」、李元総統は小池氏を「Yuriko桑(百合子さん)」と呼び合っていると説明したとも伝えた。

都民ファーストの会の母体になった「希望の塾」についても、李登輝基金会が設立した政治塾の「李登輝学校」をならったものとの見方を示した。

記事は最後の部分で、台湾で1999年に発生した921大地震の際にも小池都知事は台湾を慰問に訪れ多くの仮設住宅を贈ったり、2015年の訪台時には総統選に出馬していた蔡英文氏と会談したことも紹介。小池都知事の外交上の立場は親台と日米同盟の強化と論じた。

中国メディアの海外網は、小池都知事と李元総統の親密な関係を紹介した上で、日本では政党の再編成が発生しつつあり今後の政局には不確定要素が増大しているとの見方を示し、小池都知事が将来、日本初の女性首相になる可能性もあると論じた。さらに、11年に訪台した際には講演を行い、馬英九総統の目の前で当時の日本の民主党政権を「媚中」と非難したことにも触れた。

なお台湾では、民進党が緑色をシンボルカラーとしていることから、台湾の独自性を強調したり独立を志向する政治勢力は「緑営(グリーン陣営)」と呼ばれている。逆に中国との協調や接近を主張する勢力は国民党のシンボルカラーによる「藍営(ブルー陣営)」だ。台湾における「緑営」と「藍営」の呼称は中国大陸でもよく知られている。

小池都知事と都民ファーストの会がグリーンをシンボルカラーにしていることも、中国大陸人や台湾人にとって、小池都知事が「親台・反中」であるとの印象を強めている可能性がある。(翻訳・編集/如月隼人)