テニス、ウィンブルドン選手権、男子シングルス1回戦。サーブを打つ錦織圭(2017年7月3日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

写真拡大

【AFP=時事】男子テニス、錦織圭(Kei Nishikori)は今、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2017)制覇、そしてキャリアを通して苦しんできたグラスコートでの憂鬱(ゆううつ)な時間に終止符を打つべく、自身の攻撃的なテニスに磨きをかけている。

 現在世界ランク9位につける錦織だが、計22回進出したツアー決勝のサーフェスはいずれもハードコートかクレーコートであり、今年こそオールイングランド・ローンテニス・アンド・クローケー・クラブ(All England Lawn Tennis and Croquet Club、AELTC)で好成績をという思いが強い。

 全米オープンテニス(US Open Tennis Championships)では2014年にファイナリストになった錦織は、これまでに全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament)で3回、全仏オープンテニス(French Open)で2回、それぞれ準々決勝へ進んだ実績を誇るが、ウィンブルドンで4回戦を突破したことは一度もなく、今年は鬼門克服へ向けテニスに変化を加えているという。

 3日に行われた1回戦でマルコ・チェッキナート(Marco Cecchhinato、イタリア)を6-2、6-2、6-0で下した錦織は試合後、「試合全体を通して勝ちたいと思っている。それが目標」と語った。

「ここがうまくやれていない唯一の四大大会(グランドスラム)。準々決勝に進んだことは一度もないし、2週目に行くことが常にモチベーションになっている。ここ数年は芝でもいいプレーができている。体調も戻ったし、実現すればいいなと思っている」

「普段より少し攻撃的にプレーすることで、毎年良くなっている。フラットを多めにしたり、前に出る回数を増やしたり、サーブアンドボレーを交ぜたりすることを試みている。小さく細かい変化だが、良い方向へ進んでいる」

■「再び100パーセントに」

 ウィンブルドン前にはドイツ・ハレ(Halle)で行われたゲリー・ウェバー・オープン(Gerry Weber Open 2017)に出場した錦織だったが、試合中に臀部(でんぶ)を負傷し、途中棄権を余儀なくされていた。

 しかし、この日行われた1回戦で痛めた箇所が気になることはなかったという錦織は「けがをした後に数日間休みを取った。今は非常に調子も良いし、再び100パーセントになったと感じている。この2週間の戦いを本当に楽しみにしている」と話した。

 キャリアを通してグラスコートでの故障に悩まされてきた27歳の錦織はまた、「毎年多くの試合をこなすのは、私にとって挑戦的なこと。いくつか理由はあるが、クレーで多くの試合をプレーした後に芝シーズンへ準備するのは簡単ではない。でも良くなってきていると思う」と続けた。

「どうして毎年こうしたけがをしているのか分からないが、できる限り健康でいようと努力している。一年一年、改善されてきている」

 さらに今大会初戦について「とても良かった。彼は準備ができておらず、少し苦しんでいると思った。でも私としては序盤から非常にいいテニスができた。ここまで早い試合は今までになかった。だから勝てて本当にうれしい」と満足感を示した錦織は次戦、3回戦進出をかけてセルジ・スタホフスキ(Sergiy Stakhovsky、ウクライナ)と対戦する。
【翻訳編集】AFPBB News