仏西部アンジェにある病院の集中治療室(2013年10月24日撮影、資料写真)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】帯状疱疹(ほうしん)を発症した人では、心臓発作や脳卒中のリスクが急増する恐れがあるとの研究結果が3日、発表された。水痘(水ぼうそう)ウイルスの再活性化によって引き起こされる帯状疱疹は高齢者により多くみられる病気だ。

 帯状疱疹患者は、同年齢の帯状疱疹を発症していない対照群に比べて、心臓発作や脳卒中などの「心血管系イベント」のリスクが全体で41%高いことが、今回の研究で分かった。

 米国心臓病学会誌「Journal of the American College of Cardiology」に掲載された研究論文によると、それぞれのリスクは、心臓発作で59%、脳卒中では35%高かったという。また、リスクが最も高い期間は発症後の1年以内で、それ以後は減少してく様子が見て取れた。脳卒中リスクが最も高かったのは、40歳未満の年齢層だった。

 今回の研究は、2003年〜2013年に追跡調査を実施した患者51万9880人の医療記録データベースに基づくものだ。

 帯状疱疹が心血管障害のリスクを上昇させる理由についてはよくわかっておらず、さらなる研究を重ねる必要がある。

 論文の執筆者で、韓国・ソウル(Seoul)にあるアサン医療センター(Asan Medical Center)感染症科のキム・ソンハン(Sung-Han Kim)医師は「帯状疱疹患者の心臓発作や脳卒中のリスクを上昇させるメカニズムに関しては、今回の結果によってさらなる研究が求められる一方、帯状疱疹患者の治療に当たる医師らは、リスクの増加について患者に周知させることが重要になる」と述べている。

 米国立アレルギー感染症研究所(NIAID)によると、帯状疱疹には予防ワクチンが利用可能で、60歳以上の人々を対象とするワクチン接種が推奨されるという。
【翻訳編集】AFPBB News