孤独を感じやすい遠隔勤務、管理職ができる支援とは

写真拡大

仕事自体は好きだが、職務環境は好きではない──。そんな状況は最近、ますます一般的になってきた。遠隔勤務者やフリーランスが増え、労働力がバーチャルなものに移行する中、仕事上の人間関係は本質的に変わりつつある。

ソーシャルメディアマネジャーをしていた私の親しい友人は、自分の仕事が楽しく、クリエイティブで挑戦しがいのあるものと感じていたが、毎日働く中で孤独を感じていた。一緒にいる存在はパソコンの画面だけで、外界とのつながりは上司や顧客との電話だけだった。

家から出て、他の人間のそばにいるためだけに、カフェや図書館で仕事をすることもあったが、周囲の人々と実際に交流するわけではなかった。

彼女は、自分が岐路に立っているように感じていた。仕事自体は好きだったが、続けたいとは考えなかった。バーチャルではない、実際の人々に囲まれて過ごす毎日を望んでいた。

遠隔勤務はオフィス勤務に比べ幸福度も生産性も高いことを示すデータもあるが、これは当然、その個人や環境次第だ。そして私の友人が言うような孤独感や不満が生じる可能性も確かに存在する。

では、遠隔勤務者が自分をチームの一員だと感じ、意欲を持って生産的に働き続けてもらうために、管理職は何ができるだろうか。以下は私からの3つの提案だ。

親密さを築く

経営陣が従業員を気にかけるのは常に重要だが、孤独感を持つ可能性が大きい場合、その重要性は特に高い。

経営陣が取る対策は、それがどんな内容でも役に立つ可能性が高い。定期的な状況確認、ビデオ会議、他のチームメンバーとの定期的な打合せ、仕事の出来についての肯定的な評価などだ。

不必要に多い打合せは避けたいものだが(不必要に長い会議はビジネス上の意味合いも薄い)、遠隔勤務の場合、継続的なコミュニケーションは大きな効果がある。つながりを感じられ、自分をより大きなものの一部として認識できるからだ。

目標と期待を明確にする

これも管理で常に重要な点だが、やはり遠隔勤務のような漠然とした環境では、成功とはどんなものかを明確にしておくことが生産的だ。

優れた従業員は、自分が良い仕事ができているかどうか知りたいと考える。測定可能で明確な目標・目的を作り、それを遠隔勤務者に完全に理解してもらうことに時間を割く価値はある。

高く評価されていることを伝える

これもまた従業員の意欲向上のため常に大切なことだが、やはり距離や孤立感のある環境ではその重要性はますます大きくなる。

人材派遣サービスのオフィスチーム(OfficeTeam)が最近発表した調査結果によると、自分が評価されていないと感じたら仕事を辞めると答えた従業員は66%に上り、その割合はミレニアル世代ではさらに大きい。

事業の中心地から離れた場所にいる従業員は、自分の仕事が上司から評価されており、会社にとって価値があると感じたがっている。

私はかねて、優れた管理はロケット科学よりずっと分かりやすいと言ってきたが、これは遠隔勤務者の管理にも当てはまる。遠隔勤務では、優れた管理の必要性が増大すると言ってもいいかもしれない。オフィス勤務の管理で重要なことは、遠隔勤務の場合は絶対的な必須事項となるのだ。