アスリートでなくても経験できる⁉ 「ゾーン」への入り方があった⁉

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トップアスリートが経験すると言われる「ゾーン」とは?

スポーツの世界でいつもの自分の力以上に高いポテンシャルを発揮し、思いもよらない良いパフォーマンスができた時によく聞かれる言葉「ゾーン」。そんな「ゾーン」に入っている時は、たとえ肉体的には疲労がピークでも強い幸福感があるのだとか。それはスポーツ界に限らず、ミュージシャンなどアーティストも同じこと。それってどんな瞬間に、体や頭の中ではどんなことが起こっているの? 聞いてみればみるほど、瞑想をしている時と同じようなことが起こっているようなのです。

アスリート、ミュージシャンに聞いた「ゾーン」に入った瞬間

トレイルランナーの桑原慶さんの場合
「もうこれは体力が持たない、限界かな? というところから路面に対応することに集中しているうち、突然ゴールできるぞ! という力が自分の中からわいてきて実際にゴールできたんです」

ピアニストの木住野佳子さんの場合
「演奏していて、いつも以上に集中でき、いい音楽を作ることができた時というのは会場とも一体化して、エネルギーが内面から満ちていく感覚があります」

彼らに共通しているのは 「集中している」ことと「無意識だ」ということ。その時表現したいテクニックや先のことなどは考えず、目の前のパフォーマンスだけに集中して、身体的にも無自覚になった結果、無意識に反応しているということだ。

瞑想と「ゾーン」はとても似ている!

瞑想は、呼吸やマントラ(お経のようなもの)に集中することで、いろいろな雑念や自分の社会的な役割などを取り去って頭の中や心を静かにしていきます。ここまで聞くと集中し無意識になる「ゾーン」に似ていますよね⁉

しかし、瞑想の先にあるものは、スポーツ選手の「ゾーン」のようなパフォーマンスをするということではありません。ただ、集中力を高める必要があるということは瞑想もゾーンも同じです。

ちなみに瞑想してみたことがありますか? やったことがないアナタは、一度経験してみて。集中するということが簡単そうに見えて案外難しいと気がつくはずです。

集中力をつけるためには、まず呼吸を見つめることから始めましょう。呼吸だけに注目して、他は意識の外に流してしまいます。聞こえたり、匂いを感じたりはするけれども、そこに意識を置かない、という感じ。それでも集中が途切れるはずなので、途切れてしまったら、もう一度トライしていく。それを繰り返しましょう。まずは1分、続けることから始めてみてください。

「ゾーン」に入るために必要な集中力。それは日ごろ瞑想で鍛えるのが正解! なのです。

 

ライター:北川彩
出展『Yogini』vol.40アスリートやアーティストみんな瞑想している?
監修:菅生貴之/国立スポーツ科学センタースポーツ化学研究部にてアスリート対象のメンタルトレーニングを実践