広島ファンが掲げた横断幕「森保 2年前の自分を思い出せ」。どういう意味?

写真拡大 (全2枚)

2012年から2015年にかけ、J1のタイトルを3度も制したサンフレッチェ広島が今季は苦しんでいる。

開幕から低調なパフォーマンスを続け、17試合を終えて積み上げた勝点はわずかに「10」。現在のところ降格圏となる17位につけているのだ。

そんな広島は先週末、アウェイで浦和レッズと対戦。

因縁の相手に一時は2-3と勝ち越すも、その後85分、90+2分に続けて失点し、まさかの逆転黒星を喫してしまった。

そんな劇的だった試合のハイライト映像を、広島のYouTubeチャンネルが紹介しているのだが、その中に気になる横断幕を発見した(03:30から)。

その横断幕が掲げられていたのは広島のゴール裏最前列。

逆サイドのゴール裏に設置されたカメラから、その文字を確認することができた。

大きく書かれていたのは、「森保 2年前の自分を思い出せ」という文字だ。

チームを指揮する森保一監督に向けたメッセージであることは容易に想像がつくのだが、一体どういう意味なのだろうか?

広島が最後にJリーグで優勝した2015シーズン、チームにとって非常に重要な一戦があった。それがセカンドステージの第3節、埼玉スタジアム2002で行われた浦和戦だ。

当時、Jリーグの舞台では2年間も浦和に勝てていなかった広島。この試合でも関根貴大にゴールを許し、1-0で前半を折り返すという展開だった。

しかし、「15分」の使い方が試合の結果を左右した。

チームのパフォーマンスに納得しなかった森保監督は、ハーフタイムに激怒。この時の叱咤は非常に激しいものだったと伝えられており、選手たちに檄を飛ばしたのだ。

しかしこれが奏功し選手たちは奮起する。後半に入ると67分に浅野拓磨が、そして84分に青山敏弘がそれぞれゴールし、浦和相手に逆転勝利を収めたのだった。

広島にとって浦和は毎シーズンのように選手を引き抜かれていることから因縁の相手であり、そうしたチームを相手に逆転勝利を収めることができたのは相当に大きかったはずだ。

そして、それを実現させたのが森保監督の叱咤であった。フラッグを掲げたサポーターの真意は分からないが、当時のような情熱やチームを変える演説を監督に期待したのではないだろうか。

浦和相手に黒星を喫した森保監督は試合後、サポーターに向け「勝利を届けることができずに本当に申し訳なく思うが、選手たちの頑張りが必ず今後、勝利につながることを信じていただいて、応援を続けていただきたいと思う」とコメント。

その上で、「『今日の応援をありがとうございました』と感謝の気持ちを伝えたい」と話している。あの横断幕を目にしたこともあり、やはり複雑な心境であったようだ。