2日、ソウル市がシェア自転車「タルンイ」2万台の供給を目標にする中、1日1件の貸し出しも行われていない箇所が245カ所中22カ所に上ることが分かった。写真はソウル。

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2017年7月2日、ソウル市がシェア自転車「タルンイ」2万台の供給を目標にする中、1日1件の貸し出しも行われていない箇所が245カ所中22カ所に上ることが分かった。韓国・ニューストマトが伝えた。

スマートフォンやウェブなど無線通信を利用してレンタルできる「タルンイ」は、2015年秋に初登場した。「タルンイ」は日本語に訳せば「チリリン号」といったところ。ベルの音から名付けられたかわいらしい名の自転車だが、運用開始から2年弱、現在市内のあちこちで問題が発生しているという。

蚕室(チャムシル)セネ駅前のレンタル所は通信障害から臨時閉鎖になっている。清涼里(チョンニャンニ)駅前は地域住民が捨てたごみがレンタル所付近に山積みになり、昨年7月のサービス開始から3日足らずで閉鎖に追いやられたそうだ。また、東大門(トンデムン)区体育館や西部警察署前のレンタル所も、区民の苦情や警察の要請により閉鎖が決まったとのこと。

ソウル市議シン・ウォンチョル氏が2日に公開した「タルンイレンタル所別の自転車利用内訳」によると、今年5月31日の場合、貸し出しが1件もなかったレンタル所が245カ所中22カ所あった。一方で、今年3月の時点でタルンイは1台当たり1日平均1.1件が貸し出され、平均27分の利用があったことが分かった。1台当たりの1カ月の収入は2万3000ウォン(約2200円)で、昨年同期の利用率および収入と大差はなかったという。

市は今年末までに1290カ所・自転車2万台の設置を計画しているが、シン議員は今回の調査結果を受け、「実需要者中心にレンタル所の設置場所を選定しなければならないが、現在のような利用率では維持管理のみで赤字運営となるためサービス改善は難しい」と指摘した。

一方、市の関係者は「利用率が低迷したタルンイのレンタル所を中心に実態調査を行っている。需要者中心の運営ができるよう、来年からは質的な面からサービスを改善できるようにしたい」と話している。

記事は、利用が進まない実態を伝えるべく、タルンイが「街の厄介者になった」として報じたが、これに韓国のネットユーザーからは「僕はよく利用してるよ。『厄介者』とはひどい。ソウルにこういうサービスがあって感謝」「みんな結構利用してるよ?。どこで調査したの?」「よく使うからもっと設置場所を増やしてほしい」「この自転車サービスだけは成功した」と、逆にタルンイを高評価する声が多数上がっている。

その他にも「ソウルはうらやましい。地方にもこういう政策があったらいいのに」「利用者が多いから、中国のようにもう少し簡単にQRコードで大衆化したらいいのに」とサービスの拡張を願うコメントも寄せられ、記事の論調に賛同するようなコメントは見当たらなかった。(翻訳・編集/松村)