2017-0703
食生活の多様化でパン食やめん食の普及が拡大し、米食が漸減している昨今だが、それでもお米が日本においては主食の筆頭に挙げられていることに違いはない。お米の専門店以外にスーパーやコンビニ、ディスカウントショップなどでも手軽に手に入るようになり、昨今ではインターネット経由での通販も盛んに行われている。それらのお米の価格も通常価格帯を維持する標準米から、その何倍もの値をつけるブランド米まで、実に多種多様。普段お米を購入する人たちは、いったいどの価格帯の商品を購入しているのか、多様な値付けをされたお米を見ると気になるものだ。今回はその実態を、JC総研が2017年6月22日に発表した、お米の消費行動に関する調査結果から、確認していくことにする(【発表リリース:米の消費行動調査】)。
今調査の調査要項は先行記事の【お米、パン、めん類…主食をどれだけ食べている?】を参照のこと。その調査対象母集団のうちお米を購入する人に対し、普段購入するお米の価格帯(5キロ当たり)を尋ね、その回答値を基に概算の平均値を算出した結果が次のグラフ(公開回答項目のうち「購入価格が分からない」は除外した上で再計算をしている)。

↑ 主に購入する米の価格帯(5キロあたり、2017年)(概算平均、円)
↑ 主に購入する米の価格帯(5キロあたり、2017年)(概算平均、円)

既婚男女・未婚男女をすべて合わせた全体の平均は1940円。そして年齢階層別では大よそ若年層ほど安い、高齢層ほど高いお米を購入している計算になる。年齢階層間の価格格差は最大で約170円/5キロ。他の食品同様、お米に関しても歳を取るほど味にこだわりを持ち、少々高値でも妥協せずに購入するようになるのだろう。あるいはより安い場所で購入するための移動に難儀をし、近場で調達するからなのかもしれない。

これを回答者の世帯構成による属性別に振り分けたのが次のグラフ。

↑ 主に購入する米の価格帯(属性別)(5キロあたり、2017年)(概算平均、円)
↑ 主に購入する米の価格帯(属性別)(5キロあたり、2017年)(概算平均、円)

既婚男性がもっとも安く1897円、次いで単身男性が1928円、既婚女性が1951円で、もっとも高いのは既婚女性の2021円。世帯構成別では最大で100円強の差がついているが、さほど大きな違いでは無い。同じ世帯構成なら男性の方が価格が低いのは、味よりも量を優先する人が多いからだろうか。

発表報告書では経年データも掲載されているが、2010年と2011年以降では調査対象母集団そのものの属性に断絶があるため、厳密には連続性があるとは言い難い。それでも同じように算出したのが次のグラフ(過去の値に関しても「購入価格が分からない」の分は除外して再計算している)。

↑ 主に購入する米の価格帯(属性別)(5キロあたり)(概算平均、円)(経年)
↑ 主に購入する米の価格帯(属性別)(5キロあたり)(概算平均、円)(経年)

2013年をピークに、段々と平均価格は減少している。直近の2017年でようやく少しばかり持ち直した程度。グラフの最安値部分が1800円のため、実際の下げ具合は見た目ほどではないが、それでもピークと比べると100円強ほど落ちている。多分に標準小売価格が下落したためではある。

多様な価格を持つお米を見る機会は多々あるが、実際購入される場面を見る機会はさほど多くないため、また他人が購入したお米の価格を聞くことも無いことから、他人の動向は推し量りにくいもの。今回の各種値が、今後自前でお米を購入する際の何らかの指標となれば幸いだ。