iPhone8に採用予定の有機EL(OLED)ディスプレイはSamsung Displayが独占供給すると言われています。しかし新たに、AppleがLG Displayに17億5,000万〜26億2,000万ドル(約1,970億〜2,960億円)を投資し、サプライヤーの多様性を図ろうとしていることが分かりました。

Apple専用生産ラインの構築へ

韓国メディアThe Korea Heraldによれば、Appleの投資する「E6」OLED工場は「Appleの受注に対してのみ、供給を請け負う」とのことで、2019年前半には生産が始まる見込みです。
 
すでにAppleは、Samsungと最大9,200万枚に及ぶOLEDディスプレイの供給契約を2年間分交わしているため、その後の受注先候補としてLGをバックアップするのが狙いです。執筆時点では、AppleとLGの間で最終的な合意には至っていないものの、早ければ7月末には交渉は詰めの段階に入る予定です。

Samsungの一強状態を崩すのが狙い

現在、Appleの基準を満たすレベルの質・量を供給できるのはSamsungだけと言われており、事情を良く知る関係者も「LGは要求レベルの70%、中国のディスプレイメーカーはそのLGに追いつこうと必死になっている状況だ」とOLED市場の現状を指摘します。
 
ただし、iPhone8のコストがかさんだり生産に遅延が起きたりする理由は、SamsungのOLED独占供給が一因ともされています。そのため、従来よりコストカットに励むAppleは、LGに投資することでサプライヤー同士の競争を加速させ、安定して質の高いパネルを低コストで調達しようと考えているのだと思われます。
 
 
Source:MacRumors
(kihachi)