華氏でも120度はなかなか見ない(画像は猛暑を伝える米紙メディアのひとつ)

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2017年7月時点での気象庁の3か月予報によると、7〜9月の気温は例年よりも高い予想で8月は猛暑になるとも言われている。

今週(7月3日週)の関東圏の最高気温も34〜35度台との予報が出ており、暑い7月が始まった感があるが、世界各地ではすでにとてつもない猛暑に襲われている地域が出ているのだ。

クッキーが焼けポストが溶ける気温

毎年夏になれば「年々暑くなっている」とはよく口にする気がするが、実際に世界は暑くなっている。米航空宇宙局(NASA)は1月に世界の平均気温が年々上昇しており、2016年は2015年から0.07度上昇し、史上最高を記録したと発表した。

では今年はどうだろうか。6月20〜27日にかけて米南西部のアリゾナ州はすさまじい熱波に襲われ、連日最高気温が49度近くを記録し砂漠では55〜6度にまで達したという。

もともとアリゾナ州の平均気温は高めで、夏は暑く冬は温暖で過ごしやすいとされているようだが、米国立気象局フェニックス(アリゾナ州の州都)支部はツイッターで、

「フェニックスで記録されている気温で49度となったのは史上4回目」

と発表しており、尋常ではない状態であることをうかがわせる。

49度と言われてもどの程度の暑さか想像もできないが、ツイッターやフェイスブックなどのSNS上ではアリゾナ州在住と思われる人々が車のハンドルが熱くなりすぎてオーブンミトンをはめている姿や車内にクッキーの生地を置いておくと数時間で焼きあがっている様子、プラスチック製の郵便受けが溶けて倒れている状態など、信じがたい画像を公開していた。

アリゾナよりも北に位置するオレゴン州在住の日本人男性はJ-CASTヘルスケアの取材に「アリゾナやカリフォルニア、アイダホ、オレゴン、ユタなどは米国の中でも暑いエリアだが49度は異常」と語り、

「暑いだけでなく乾燥しているので山火事の発生が怖いですね。州をまたいで燃え広がることもあって、連日ニュースを注視しています」

と答える。

6月21日付の「ワシントンポスト」紙電子版は、「日没後も(華氏で)3桁の気温が続き、あまりの暑さに昼間は一部の航空会社のフライトがキャンセルされている」と報じ、アリゾナ発だけでなく、他地域からの便もあまりの猛暑にキャンセルされたと伝えている。

さらに、全米気象予報局は地域を暑さによって黄色から赤色に塗り分けるカラーチャートで、アリゾナ州の猛暑を表現するための色がなかったとし、新しく「珍しく、危険で、おそらくは致命的な暑さ」というカテゴリーで濃いピンク色をわざわざ用意したという。

「気象のプロ」からのアドバイスは

日本で日常的に49度に達するということはないと思われるが、猛暑日には気をつけたい。環境省のウェブサイトに掲載された「生活の場における暑さについて」によると、日陰のないアスファルト舗装の大規模な駐車場や住宅が密集した風通しの悪い場所、地表面に近い高さの場所などでは気温が数度異なると注意を呼びかけている。

前述の気象局フェニックス支部は、「気象のプロからの注意」として、以下の5つの注意点を挙げていた。

「気温の変化を過信せずなるべく外出を控える」
「発汗による体温調節を機能させるため水分と塩分を補給する」
「特に水分は重要なので(水分を排出させる)アルコールとカフェインは控える」
「たんぱく質をしっかり摂取する。ただし過食は体温上昇につながるので注意」
「日焼け止めをしっかりと塗ること」