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ひとり息子を亡くした夫妻が、ペンと葉書だけを武器にヒトラー政権に抵抗していった驚くべき実話を映画化した『ヒトラーへの285枚の葉書』。このほど、妻アンナを演じたイギリス出身のアカデミー賞女優エマ・トンプソン、夫オットーを演じたアイルランド出身の名優ブレンダン・グリーソンのインタビュー動画がシネマカフェに到着した。
フランスがドイツに降伏した1940年6月、ベルリンのアパートで暮らすオットーとアンナのクヴァンゲル夫妻のもとに1通の封書が届く。それは最愛のひとり息子ハンスが戦死したという残酷な知らせだった。心のよりどころを失った夫婦は悲しみのどん底に沈むが、ペンを握り締めたオットーは、「総統は私の息子を殺した。あなたの息子も殺されるだろう」とヒトラーへの怒りをポストカードに記し、アンナとともにそれを街中にこっそりと置く、というささやかな活動を繰り返すようになる。だが、ゲシュタポのエッシェリヒ警部(ダニエル・ブリュール)の捜査がクヴァンゲル夫妻に迫り…。

600ページを越す大著をわずか4週間足らずで書き上げたという、ハンス・ファラダによる原作「ベルリンに一人死す」をもとに、ナチスドイツの“恐怖政治”に抵抗した実在の労働者夫婦を描いた本作。

息子を戦争で亡くした母親アンナを熱演したのは、『ハワーズ・エンド』(’92)でアカデミー賞主演女優賞、『いつか晴れた日に』(’95)ではアカデミー賞脚色賞受賞と2度のオスカーに輝き、『ハリー・ポッター』シリーズのトレローニー教授や『美女と野獣』のポット夫人役でも知られるエマ・トンプソン。

イギリスの名門ケンブリッジ大学で学んだ知性派の彼女は、最愛の息子を失ったことで戦争に疑問を抱く労働者階級の母親を演じた本作について、市民が互いに監視しあい、行動を密告することが推奨され、普通の人間として振る舞うことが難しかった時代に、夫婦が純粋に行動した姿に感動したと熱く語る。「私は高等教育を受けることができ、知識を得ることで自信を持つことができたが、恵まれない境遇で狭い世界で生きてきたアンナが生きる目的をみつけ、自発的になっていくことが素晴らしい」と、アンナの思いにも寄り添った。さらに、「(夫役の)ブレンダン・グリーソンとの関係構築を主導してくれた」のはヴァンサン・ペレーズ監督だったそうで、「夫婦の物語の真実を描いている」と絶賛を贈っている。



また、オットーを演じたのは、同じく『ハリー・ポッター』シリーズのマッドアイ・ムーディ役として世界中の子どもたちの人気者でもあり、最近では『未来を花束にして』でキャリー・マリガン演じる主人公モードと密接に関わる警部役が印象深い名優ブレンダン・グリーソン。私生活では、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』などのハリウッド大作から『ブルックリン』『エクス・マキナ』などの個性的な作品で活躍している俳優ドーナル・グリーソンの実父としても知られている。

グリーソンは、「エマ・トンプソンと共演できるまたとない機会だ」とその共演を喜び、本作を「息子の死で打撃を受けて消えかけた夫婦の愛情が再び燃え上がる美しい物語」と分析。物語のモデルとなった夫妻が残した実際の葉書も目にしたそうで、原作の名著が生まれるまでの経緯にも触れながら、「残された写真を見るとなんだか鳥肌が立つよ」と明かしている。


『ヒトラーへの285枚の葉書』は7月8日(土)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国にて公開。

(text:cinemacafe.net)

■関連作品:
ヒトラーへの285枚の葉書 2017年7月8日よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国にて順次公開
(C) X Filme Creative Pool GmbH / Master Movies / Alone in Berlin Ltd / Pathé Production / Buffalo Films 2016

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