人間怖い…  - 映画『プリズン・エクスペリメント』より
 - (c) 2015, Stanford Prison, LLC All Rights Reserved

写真拡大

 悪名高い心理実験「スタンフォード監獄実験」を『es [エス]』『エクスペリメント』に続いて映画化した『プリズン・エクスペリメント』が7月19日より日本公開される。男子学生を「看守役」と「囚人役」に分けて刑務所生活を再現させることで、役割が人にどう影響を与えるかを調べたこの実験。主演は『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』のクリーデンス役などで知られるエズラ・ミラーで、「囚人役」ダニエルの人格が破壊されていくさまを鬼気迫る演技で体現している。

 物語は1971年8月、スタンフォード大学心理学部のフィリップ・ジンバルドー教授(ビリー・クラダップ)が夏休みの校舎を利用して、実験を始めるところからスタート。「看守役は囚人役に暴力を振るってはいけない」などの条件があったものの、囚人番号8612となったダニエル(エズラ)の反抗的な態度から「看守役」の屈辱的な命令もエスカレートし、すぐに暴力に発展。しかしジンバルドー教授はスタッフの制止も聞かず、実験を続行させる……。

 期間は2週間としていたものの、実験が始まるや否や暴力が蔓延してわずか6日で中止となった「スタンフォード監獄実験」。ジンバルドーの著書「ルシファー・エフェクト ふつうの人が悪魔に変わるとき」に忠実に映像化し、普通の人間がいかに簡単に惨忍になっていくかを、カイル・パトリック・アルバレス監督がエモーショナルにえぐり出した。インディペンデンス映画の祭典であるサンダンス映画祭では、アルフレッド・スローン長編賞、ウォルド・ソルト脚本賞の二冠に輝いている。(編集部・市川遥)

映画『プリズン・エクスペリメント』は7月19日より新宿シネマカリテにて公開