「恥をかく前に辞めたい」ロバート・ダウニー・Jr
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 マーベル映画『アベンジャーズ』シリーズなどで、アイアンマンことトニー・スタークを演じてきたロバート・ダウニー・Jrが、同役引退の可能性についてオーストラリアのニュースサイトNews.com.auに語った。

 今や映画界を席巻しているマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)は、ロバート主演の『アイアンマン』(2008)を皮切りに始まっただけに、彼の功績を称える声も大きい。「みんながこの役はハマリ役だって言ってくれる。だから毎回、演じ直さなくてはいけないけど、かなりしっかりした土台があるからね」と切り出すロバートは、「これまでの6、7本のマーベル映画を、僕がヘマをして台無しにしたくなかった。だって“もう一度やってやろう”って気持ちで臨んでいたわけだからね。だから恥をかく前に、辞めたいと思っているよ」と引退したい気持ちがあることを明かした。

 「皮肉なことだけど、『アベンジャーズ』第1弾が公開されたときにこう言ったかもしれない。“これ以上、良いものはつくれない。だからみんな、止めよう”って。でも僕にとって、人と機会が全てなんだ。僕が尊敬する(第3弾『アベンジャーズ:インフィニティー・ウォー(原題) / Avengers: Infinity War』の監督アンソニー&ジョー・)ルッソ兄弟のようにね」と引退を遠ざけていたのは、信頼できる人たちとの出会いのおかげとも語っていた。

 マーベルが米ソニー・ピクチャーズと手を組んだ新作映画『スパイダーマン:ホームカミング』(日本公開8月11日)にも出演しているロバート。それも、メガホンを取ったジョン・ワッツ監督の低予算映画『COP CAR/コップ・カー』を気に入ったからなのだという。さらには、「(『スパイダーマン:ホームカミング』は)初めて『アイアンマン』をつくったときの脚本家ルームに戻ってきたような感覚だった。本当に“ホームカミング”という感じだった。(『アイアンマン』のときと比べて)実験的ではなかったけど、すでに十分なデータがあって、やり方もかなり合理化されていたからね。でも、どこかに上手く収まれと言われているような感じはしなかったし、僕たちから何かを少しでも引き出したかったように感じた」とMCUを引っ張り続けてきたロバートにとっても、意味のある作品になったようだ。

 先月末には、マーベルスタジオの社長であるケヴィン・ファイギが、シリーズ第3弾『アベンジャーズ:インフィニティー・ウォー(原題)』(全米公開2018年5月4日)はあるキャラクターにとっての最終章になることを明かしていた。アベンジャーズにとって必要不可欠といってもいいほどの存在であるロバート演じるアイアンマンが第3弾でいなくなる可能性は低そうだが、毎回ベストを尽くしてきたロバートだからこそ、いつ引退しても良いという気持ちがあるようだ。(編集部・石神恵美子)