ある男の子の「これが欲しい」という並々ならぬ思いに、多くの人が心動かされている。

英リバプールに住むレオン・アシュワース君(10)が一目惚れしたのは、スーパーマーケット「ASDA」のハンツ・クロス店で売られていたパンダのぬいぐるみだ。

David Bateman/Facebook

ちなみに棚に残っていたのはこれが最後。しかしこの日、レオン君はパンダを買ってもらうことができなかった。

なぜなら、この日は母デビーさんの給料日前。翌週の給料日までぬいぐるみはお預けになったのだ。

でも、それまでに最後の1つが売れてしまうかもしれない…そう思ったレオン君はある手段に打って出た。

異変に気付いたのはスーパーの店員だ。

売り場責任者のデイヴィッド・ベイトマンさんは、パンダが、手書きのメッセージが綴られた段ボールに入れられていることに気が付いた。

David Bateman/Facebook

メッセージの内容は以下のとおり。

ママはお金がなくて、6月15日までパンダのぬいぐるみを買うことができません。

だからどうか、その日までこのパンダを買わないで下さい。

じゃないとぼく泣いてしまいます。よろしくお願いします。未来の持ち主より

David Bateman/Facebook

「どうしてもこのパンダが欲しい!」という少年の熱意に打たれたデイヴィッドさんら、店のスタッフはこれらの写真をFacebookに投稿した。

投稿には、「このパンダを熱望する少年とその家族を見つけたい」と綴り、店をあげて「未来の持つ主」を探すことに。

同投稿は拡散し、地元メディアなどでも報じられ、とうとうレオン君の母の目にとまる。

息子と共に再び店を訪れた際、有志のスタッフからパンダがレオン君にプレゼントされた。

「今日は人生最良の日」と語るレオン君も嬉しそう。

Asda/Facebook

地元の病院で看護師として働くデビーさんは夫と、レオン君を含む3人の子どもと共に暮らしている。

実は今年初め、デビーさんは男の子を出産したが、早産だったため生後4日で亡くすという悲劇に見舞われた。

この度の店をあげての心遣いに、「悲しみに沈んでいた家族は久しぶりに幸せを感じられました」と、母は感謝の言葉を述べている。

同店は、一連のエピソードをFacebookに投稿。

同投稿には4万人以上が「いいね!」などし、多くの人々の心をホッコリとさせている。