ラトバラ「スタートでミスをしたけれど、クルマのフィーリングは良かった」

  2017年のWRCは早くも折り返しを迎えた。6月29日〜7月1日、ポーランド北部のミコワイキを舞台に第9戦のラリー・ポーランドが開催。このシリーズ屈指の高速グラベルイベントで、注目のトヨタ陣営は順調な立ち上がりを披露していた。  

  6月29日の夕刻に行われたSS1はウェットコンディションのなか、トヨタのエース、ヤリ-マティ・ラトバラは「スタートでミスをしたけれど、クルマのフィーリングは良かった」と語るように4番手タイムをマーク。

  さらに「エンジンに小さな問題が発生した」と語るエサペッカ・ラッピが7番手タイムで続く。11番手タイムのユホ・ハンニネンはジャンプスタートのペナルティを受け、総合34位でデイ1を終えることとなったが、3台のヤリスWRCはオープニングから素晴らしい走りを披露した。  

  翌30日も雨に祟られたものの、山岳ステージを舞台にトヨタ陣営が躍進している。まず、エースのラトバラがSS3でベストタイムをマークし、総合順位でトップに浮上するほか、SS4でもベストタイムを叩き出し、マージンを拡大。

  残念ながら「午後のSSは深い轍ができていて思うように走ることができなかった」と語るようにラトバラはセカンドループでペースダウンを強いられ、ポジションを落とすものの、首位から6.6秒差の総合3位でデイ2をフィニッシュする。  

  それに続いたのがペナルティで大きく出遅れていたハンニネンで、コンスタントな走りを武器に総合8位でデイ2をフィニッシュ。一方、SS3を終えて5番手まで追い上げていたラッピは「右コーナーでイン側をカットした際に岩にあたってサスペンションを破損してしまった」と語るようにSS4で予想外のハプニングに祟られ、そのままリタイアとなった。  

  このようにポーランド戦はトヨタ陣営にとって波乱の展開となるなか、翌7月1日のデイ3でも予想外のハプニングが発生する。そして、その不運に祟られたのが、総合3番手につけていたラトバラだった。この日のオープニングステージ、SS11でベストタイムをマークするなど順調な走りを見せていたのだが、「途中でトラブルが発生し、走行を続けることができなくなってしまった」と語るように、ラトバラはSS16でストップしその日の走行を断念する。

  さらにデイ2を総合8位で終えていたハンニネンも「午前中のステージでターボの加給圧に関するトラブルが発生した」と大きく後退。なんとかデイ3を走破したものの、11位まで後退することとなってしまった。

  まさにトヨタ陣営にとっては厳しい展開となるものの、翌2日のデイ4では安定した走りを披露。この日も雨の影響によりウェットコンディションとなるなか、ハンニネンが落ち着いた走りを披露し、総合10位で完走する。さらに再出走を果たしたラトバラもパワーステージとなる最終ステージでベストタイムをマーク。最終の総合順位は20位に終わったが、5点のボーナスポイントを獲得したことでランキング3位につけている。  

  気になるトップ争いはヒュンダイでi20クーペWRCを駆るティエリー・ヌービルと、Mスポーツでフォード・フィエスタWRCを駆るオット・タナクが、デイ2より激しい一騎打ちを展開。互いにポジションを入れ替えるシーソーゲームとなったが、デイ4のSS21で首位につけていたタナクがコースアウトで脱落したことから、ヌービルが今季3勝目を獲得している。チームメイトのハイデン・パッドンが2位につけ、Mスポーツのエース、セバスチャン・オジェが3位で表彰台を獲得した。