ウィンブルドン選手権の開幕を翌日に控え、記者会見に臨むノバク・ジョコビッチ(2017年7月2日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】男子テニスのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)が2日、私生活での幸せに重きを置く中で、今までのように勝利という一つの成功をひたすら追い求めることはしないとの考えを示した。

 今から約1年前、ジョコビッチは全仏オープンテニス(French Open 2016)で初制覇を果たすと、テニス界で不滅の存在になるかと思われた。全仏のタイトルで1969年のロッド・レーバー(Rod Laver)氏に続き、直近の四大大会(グランドスラム)をすべて制する快挙を成し遂げたジョコビッチだったが、直後のウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2016)を境にキャリア最悪の時期を送っている。

 2016年の全仏以降、グランドスラムでのタイトルから遠ざかっているジョコビッチは、コーチのボリス・ベッカー(Boris Becker)氏に加え、先日には長年にわたり自身の相談役を務めたマリアン・ヴァイダ(Marian Vajda)氏ともたもとを分かった。

 元世界ランキング1位の不振を受け、周囲からはトロフィーへの意欲がなくなったかとの声も聞こえる中、ウィンブルドン(The Championships Wimbledon 2017)の開幕を3日に控える30歳のジョコビッチは、勝利だけが自身の焦点ではなくなったと認めた。

 ジョコビッチは2日、報道陣に対し「常に試合に勝利し、テニス界で圧倒的な力を誇っていたときは、もちろんハッピーだったし、テニスを中心にすべてが回っているように感じた」とした上で、「でもそれは違う。そういった時も何か他の物事を我慢しているんだ。だから、常に完全に落ち着くことと、自分に対する満足感との間で正しいバランスを見つけるんだ」と語った。

「以前の私はテニスの試合に勝つことが、すべての幸せの土台となっていたし、今も多くのアスリートがそうしていると思う。でも、そうしたことはもうしないようにしているんだ。テニスで全試合に勝てれば最高だけど、自分の幸福を決める上では、人生で最も不可欠なものではないんだ」

「これまでとは異なるアプローチさ。それでも私はここにいるし、今でもモチベーションは高いよ」
【翻訳編集】AFPBB News