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2017年上半期を熱く盛り上げた“ベストデジモノ”を本誌ライター陣が全10ジャンルで独断セレクト。売れに売れた大ヒットモデルから、新トレンドを生み出した注目モデル、個人的にグッと来た推しモデルまで、合計50製品をピックアップした。今回紹介するのは、腕時計。今回紹介しているカテゴリーでは最も製品サイクルが長い腕時計カテゴリー。その新製品は夏以降に発売されるケースが多いため、ここでは、この上半期に注目を集めた製品でベスト5を選出した。

やっぱり惹かれるのは、ヴィンテージ“風”



時計は例年、スイスで1月に開催される「SIHH」や、同じく3月に催される「バーゼルワールド」といった見本市に新作の発表が集中。もちろん、上半期にも少なからず新作は発売されるのだが、夏以降に発売されるケースも多く、すべてが出揃っていない中で「どれがベスト?」と問われ、結局5本を選べなかったので、今回は昨年発売されたモデルも含め「上半期に注目したモデル」からチョイスした。

その筆頭が、ダン・ヘンリー。アンティークウォッチのコレクターである創業者が興したアメリカのブランドだが、そのクリエイションがヴィンテージの風味たっぷり!それでいて価格は200ドル程度なのだから、時計ファンの琴線を刺激するのも大いにうなずける。

高級時計はこの数年、自社アーカイブを見直したモデルが目立っている。いずれもグッとくるルックスだが、価格的には手の届かないものばかり(アンティークの高騰も著しいし……)。そんな中で、ダン・ヘンリーを筆頭としたヴィンテージルックや復刻モデルは、手頃な価格も相まって、心惹かれてしまうのだ。

BEST 1

1960年代のパイロット・クロノグラフを再現



DAN HENRY

1963

実勢価格:230ドル

【SPEC】ケース素材:ステンレス、ケース径:42.5mm

『1963』というモデル名が示すとおり、デザインのモチーフとなったのは1960年代のパイロット・クロノグラフ。焼けたような風合いのインデックスや時分針をはじめ、ベゼルに記された目盛りなど、往時の時計を想起させる細かな作り込みが秀逸。1963本限定。

【ここに注目!】



▲購入時にセットされているストラップはイタリア製のブラウンレザー。古びた風合いがなんともカッコいい。



▲ストラップはブラックのNATOタイプも同梱。しかも、バネ棒に付いたレバーをスライドさせるだけなので、交換も簡単!

BEST 2

ダイアルのカラーやブレスまで往時の雰囲気たっぷりに



HENRY LONDON

CHANCERY

HL39-M-0097

実勢価格:2万520円

【SPEC】ケース素材:ステンレス、ケース径:39mm

裏蓋に「Henry, August 1965」と刻まれたヴィンテージウォッチをデザイナーが発見したことから2015年に誕生。三針やクロノグラフなどラインナップは多彩だが、味わい深いレッドダイアルとメッシュブレスを備えたこの三針モデルは雰囲気たっぷり。

【ここに注目!】



▲目の細かなメッシュブレスは、1960年代の雰囲気を伝えてくれるディテール。ブレスレットの調整も自身で簡単に行えます。

BEST 3

ジウジアーロの名作ダイバーズを忠実に再現



セイコー

プロスペックス ダイバースキューバ

ジウジアーロ・デザイン限定モデル SBEE001

実勢価格:4万3200円

【SPEC】ケース素材:ステンレス+プラスチック、ケース径:43.8mm、潜水用防水(200m)

カー&インダストリアルの世界でお馴染みのジウジアーロ・デザインとセイコーのコラボで生まれた1980年代ダイバーズの復刻作。水中での手首の動きを考慮した左右非対称の意匠は、ジウジアーロらしいデザインワーク。限定2000本。

【ここに注目!】



▲ケースサイドにはグリップ付きプロテクターを装備。ベゼルの操作性を高めるとともに、衝撃からムーブメントを保護してくれます。

BEST 4

アンティークな雰囲気と小ぶりなサイズに惹かれる



シャイノラ

The Runwell 36mm S010002104

実勢価格:8万9640円

【SPEC】ケース素材:ステンレス、ケース径:36mm

米デトロイトでの雇用を促進させるために誕生したシャイノラ。アンティークを想起させるシンプルな意匠と、36mmのサイズが、時代の気分に合致している。

BEST 5

1970年代的なシルエットとカラーリングが見事



フォッシル

RUTHERFORD

FS5334

実勢価格:1万7280円

【SPEC】ケース素材:ステンレス、ケースサイズ:41×38mm

1970年代のプロダクトデザインにインスパイアされた近未来的なデザインは、シンプルながらも目を惹きつける。ブルーのダイアルにゴールドのバーインデックスの組み合わせも、クラシカルな雰囲気を強調するカラーリングだ。

文/竹石祐三

※『デジモノステーション』2017年8月号より抜粋