パッキャオ【写真:Getty Images】

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Facebookで新王者を祝福、“レジェンド対応”にファン反響「あなたこそ真の王者だ」

 WBO世界ウェルター級タイトルマッチ12回戦で世界6階級制覇の王者マニー・パッキャオ(フィリピン)が1位のジェフ・ホーン(オーストラリア)に0-3の“疑惑の判定”で敗れた。各国のメディア、スポーツ界のスターたちは不可解ジャッジを断罪する中、パッキャオ自身はフェイスブックで「おめでとう、ジェフ・ホーン」と無名の新王者を祝福。“王者の品格”に「本物のレジェンドだ」「あなたこそ真の王者だ」「いつもジェントルマン」と世界中ファンから称賛の声が巻き起こっている。

 パッキャオの判定負けが決まると、試合を中継した米放送局ESPNなど各国メディアが「議論を呼ぶ判定」「疑惑の判定」とジャッジを疑問視。“誤審騒動”に発展した。米大手経済紙「フォーブス」ですら「ジェフ・ホーンがマニー・パッキャオを破る。ボクシング界の素晴らしい瞬間は、またして破滅を迎えた」と特集した。

 パンチのヒット率がホーンと比較してパッキャオが2倍以上だったデータなど、試合の詳細が明らかになると、怒りの声は更に高まった。元NBAレイカーズのスーパースター、コービー・ブライアント氏、NFLパッカーズのQBアーロン・ロジャースらアメリカ4大スポーツの有名アスリートも判定に怒り。「ボクシングはジョークだ」とホームタウンにおけるホーンの勝利に激昂していた。

 “疑惑”の声が世界中に渦巻く中、史上6人目の6階級を制覇した王者はあまりに潔かった。パッキャオは試合後、自身のフェイスブックにジンキー夫人と満面の笑みを浮かべる2ショット写真を公開した。その顔には、試合内容を示すように、ほとんど傷などない様子だ。

 フィリピンの英雄は「タフな試合だったが、勝とうが負けようが、私は神様のために、私の家族のために、我が祖国のために、そして、私のファンのために全力を尽くしたのです。みなさん、サポートありがとうございます。そして、ジェフ・ホーン、おめでとう。神様は素晴らしい」とメッセージを添えている。

ファンから称賛の声続々「あなたは偉大な戦士」「本物のレジェンド」「真の王者だ」

 すると、ファンは恨み節を一つもなく、ホーンの勝利を祝福したパッキャオのジェスチャーに感動し、コメント欄には世界中からの称賛が溢れ返った。

「本物のレジェンドだ。判定で勝利を盗まれたのに、相手を祝福するなんて。あなたは偉大な戦士です」

「素晴らしい人間は常に祝福されるのです。あなたの優しさは信じられないほど。あなたがチャンピオンです、マニー。世界中の誰もがそれを知っています」

「いつもジェントルマン、真の戦士でこんな物議をかもす敗戦でも優雅さを忘れない。あなたのようなファイターがボクシングを偉大なスポーツに変えるのです。再戦、お願いします」

「強いマニーには偉大な神のご加護があるでしょう。あなたは何があろうと我々のヒーローです」

「誰もが誰が勝ったのかわかっています。そして、誰よりもフィリピンの王者で上院議員のパッキャオさんがわかっているはずです」

「あなたこそ真のチャンピオンだ。あなたの勝った後の作法も大好きですが、勝利を盗まれた敗戦後の対応も素晴らしい。神様がついています、マニー。民衆の王者へ」

 コメント欄は高潔な姿勢を示した人格を称える声、そして、審判やホーン陣営への怒りの声が上がっていた。物議を醸す敗戦の中、紳士ぶりを示したパッキャオは人間としての器の大きさで世界のファンの心を掴んでいる。