2015年8月に北朝鮮の金剛山で行われた鄭夢憲氏の追悼式(現代峨山提供)=(聯合ニュース)

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【ソウル聯合ニュース】対北朝鮮事業を担ってきた韓国財閥の現代グループが、故鄭夢憲(チョン・モンホン)元会長の追悼行事を北朝鮮の景勝地・金剛山で行うため、今月中に北朝鮮との協議のための接触と訪朝を韓国政府に申請する。グループ関係者が3日、聯合ニュースに伝えた。同グループのこうした動きは、9年にわたり中断されている金剛山観光の再開問題にも関わるだけに、行方が注目される。

 同グループは2003年8月に鄭氏が死去して以降、金剛山・温井閣の向かいにある鄭氏の追悼碑前で毎年追悼行事を開いていたが、昨年は北朝鮮の核実験などに伴う南北関係の冷え込みを受けて訪朝を申請しなかった。
 北朝鮮への融和姿勢を示す文在寅(ムン・ジェイン)政権の発足後、民間レベルでの北朝鮮との接触申請は全て認められており、最初の関門となる接触承認は得られる見通しだ。だが、訪朝については8月の韓米合同軍事演習や北朝鮮による挑発の動き、北朝鮮に強硬なトランプ米政権の姿勢などを見極める必要があり、承認の可否は見通せない。
 また、現政権下で接触の承認を得た韓国民間団体はいずれも北朝鮮側から訪朝を拒まれたとされ、北朝鮮が現代グループの金剛山追悼行事を認めるかどうかも不透明だ。
 もし北朝鮮側と文政権がともに訪朝を認めれば、鄭氏の妻の玄貞恩(ヒョン・ジョンウン)現代グループ会長が自ら金剛山を訪れ、北朝鮮の対韓国窓口機関である朝鮮アジア太平洋平和委員会の幹部らと会う可能性が高い。そうなれば、グループ傘下の現代峨山が手掛けていた金剛山観光の再開を巡っても自然と意見が交わされる見通しだ。
 金剛山観光は1998年に鄭氏が、父で現代グループ創業者の鄭周永(チョン・ジュヨン)氏の意を受けて北朝鮮と事業契約を締結し、同年11月に始まった。だが2008年7月11日に韓国人観光客が北朝鮮兵により射殺された事件を受けて翌日から中断された。
tnak51@yna.co.kr