大正10年創業で、今年で96年目を迎える「サンドウィッチパーラーまつむら」。

現在4代目の店主の松村実さんに長くお店が続く理由を聞いてきました。

東京の下町に潜むパン屋さん

東京都中央区日本橋人形町にある「サンドウィッチパーラーまつむら」。

日本にまだパンが一般的ではなかった大正時代から営業を続ける、超老舗のパン屋さんです。

イートインコーナーもあり、焼き立ての美味しいパンが食べられることから、喫茶店としても愛されています。

美味しいパンを求めに来る人も、ゆっくりとした時間を過ごしたい人にもおすすめな場所でした。

約100年間愛され続ける理由 措鑪猖富なパン〜

お店の2階にあるパン工場では、朝の4時からパンを作りが始まります。

6時ごろからパンを焼き始め、7時には1階の店内にずらっと並ぶそう。

焼いたパン、調理パン合わせて約900個、100種類以上もの豊富なパンが並ぶとのことです。

これだけ豊富な数があると毎日お店に訪れ、全種類制覇したくなるようなわくわくする空間ですよね。

平日は出勤前やお昼休みに訪れるサラリーマンが多く、休日は地元の常連の方が多く訪れるそうです。

--どの時間帯が混雑しますか?

開店の7時から8時半くらいまでの朝の時間と、12時前後から13時頃のお昼の時間は込み合います。

水天宮を訪れたお客さんが立ち寄ったり、会社の近いサラリーマンが来たり、1日に400人くらい来ます。

取材時には小さなお子さんからサラリーマン、主婦の方が次々と来店していました。

たくさんの種類のパンの中から自分好みのパンを選ぶわくわくする感覚を味わえるのも人気の秘密のひとつですね。

約100年間愛され続ける理由◆鼠遒礎紊空間〜

会社が近くにあるサラリーマンたちは、朝の通勤ラッシュが来る前にお店にやってきて、併設しているイートンスペースでのんびりとした朝食の時間を過ごしているそう。

広々としたイートインスペースは、焼き立てのパンとコーヒーを楽しむ場としてぴったりの空間です。

取材に行った15時頃には、一息つきに来た女性のお客さんがゆっくりとしたティータイムを過ごしていました。

--どのパンが人気ですか?

カレーパンやクリームパンは良く出ますね。昔から変わらない材料でカレーやクリームを手作りしています。

昔からある商品は自信をもっておすすめできるんですよね。

いつも同じパンを求めてやって来るお客さんもいるそう。

ゆっくりとできる空間で、昔から変わらない味を懐かしみながら食べられるのも愛され続ける理由になりそうですね。

約100年間愛され続ける理由〜変わり種パン〜

昔ながらのシンプルで地味な見た目ながら、美味しさにハマる人が多いのだとか。

お盆の上の「ちくわドッグ」はコッペパンの真ん中にウィンナーならぬ焼きちくわがのったパン。

100種類ものメニューには「サンドウィッチパーラーまつむら」ならではの変わり種のパンが豊富にありました。

--種類豊富なパンはどのように開発してきたのですか?

今は2人で経営しているのでなかなか商品開発はできていないんです。

でも材料を届けてくれるお店の材料をアレンジしてみて、それが新商品に繋がることはありますね。

例えば、「お好み焼きパン」や「塩豚パン」「フレンチ明太子」なんかはその一例ですね。

お店の顔の「仲良しコンビ」

こちらは「仲良しコンピ」という名の、あんこと自家製のピーナッツバターが半々に塗られたパン。

この商品は、店主が子供の頃から販売している商品で、今ではお店の顔になるほどのメニューです。

なぜこの組み合わせなのか?と尋ねたところ、「なんでなんですかね〜」と一言。

偶然この組み合わせを試してみたところ、良い組み合わせが誕生したそう。

パンの裏側には切れ目が入っていて、半分にパタンと折り、あんことピーナッツバターをくっつけて一緒に食べるのがおすすめなのだとか。

筆者も恐る恐る食べてみましたが、全く重たくなくお互いが主張しすぎない美味しさにハマりました。

訪れた際には、ぜひ1度食べて頂きたい商品です。

どきどきわくわくするような変わった組み合わせのパンは、好奇心をくすぐられ、全部チャレンジしてみたくなりますね。

100年間愛され続ける理由ぁ楚佑箸侶劼り〜

昔から変わらないお店の紙袋に書かれた「7」の文字は営業時間を示しているそう。

「セブンイレブンよりまつむらのほうが先にできている」と店主さんが笑う。

--ずばり96年間続く秘訣は何だと考えますか?

お客さんは口コミで来ている人がほとんどだから昔からの信頼があるんじゃないかな。

観光地にあるお店だと「インパクト」で集客するけど、うちは安心・信頼を売っているお店。

あとはパートの人も長く働いている人が多くてその点でもお客さんとの長い付き合いができてますね。

町内会や商店街の人にはもう顔見知りだし、今まで代々関係を築いてきた、「人との繋がり」はこれからも大事にしていかなきゃだし、僕も作っていかなきゃと思っています。

 

「安心」と「信頼」を大事にし、現在まで繋いできたお店。

店主さんの人柄といい、優しさの詰まった心地の良い店内の雰囲気が100年間愛され続ける1番の理由なのではないかなと思います。

これからもたくさんの人に愛され続ける「サンドウィッチパーラーまつむら」であり続けるのではないかと感じました。