2日、明治神宮野球場で『乃木坂46 真夏の全国ツアー2017』東京公演2日目が開催された。3期生、2期生、1期生、そして全員と、"期ごと"にパートを分けて出演させるという異例の構成を通して、各期の歴史やメンバーが背負ってきた思い、結束力、そしてグループ全体の層の厚さを感じられる充実した公演となった。

■伸びやかさ見せた3期生

 トップバッターを務めたのは、3年ぶりのオーディションを経て昨年結成された3期生の12人。MCで梅澤美波が「トップバッターで緊張しています」と話していたものの、全員がそれを感じさせない伸び伸びとしたパフォーマンスを見せ、グループ初期のナンバー「ぐるぐるカーテン」「おいでシャンプー」「会いたかったかもしれない」などを汗だくで披露。爽やかな姿とともに、確かな成長をファンに印象付けた。

 パートの最後には、「乃木坂に入って自分が変われた気がした」「もっと強くなりたい」「先輩たちのようになりたい」など、ファンへのメッセージを一人ずつ読み上げたが、こういう場ではいつも泣いてしまう大園桃子にも涙は無く、会場の暖かい声援に応えていた。

<セットリスト>

M01 三番目の風

M02 ハウス!

M03 会いたかったかもしれない

M04 ロマンスのスタート

 MC

M05 ぐるぐるカーテン

M06 おいでシャンプー

M07 走れ!Bicycle

M08 思い出ファースト

 VTR

■飛躍を誓った2期生

 結成から5年を迎えた2期生。実は2期生のみのパフォーマンスは初めてということで、1日目にも涙を見せていた。

 パートの冒頭に流されたVTRでは「みなさんにとって2期生とは何ですか?」という問いかけから始まった。とりわけ今年に入ってからは、圧倒的な人気を確立している選抜メンバー・1期生と、アンダーガールズとして成長著しい3期生に挟まれているメンバーが多いこともあり、それぞれが抱えてきた複雑な思いを吐露。披露したのも、唯一2期生からセンターを務めた堀未央奈の「バレッタ」に始まり、「嫉妬の権利」「人はなぜ走るのか ?」などの選曲。MCでも寺田蘭世から「苦しい、辛い日々」といった言葉が飛び出したほか、鈴木絢音が「秋田から上京して…」、新内眞衣も「21歳の時に乃木坂に入って 」と、話し始めた途端に絶句。自信を持てずにいた時期が長く続いたことを明かした。

 しかし寺田が「これからの乃木坂は2期生が作っていく」と力強く宣言した通り、"いろんな境遇の人がいる"(伊藤かりん)メンバーたちの結束の固さ、前向きな姿勢を見せ、トリはそんな11人のこれからを暗示するかのような「きっかけ」を歌唱。舞台を降りる際には、堀未央奈が「気持ちが強すぎて泣いてしまった」と感極まって涙を流し、手で顔を覆っていた。

<セットリスト>

M09 バレッタ

M10 気づいたら片想い

M11 嫉妬の権利

 MC

M12 そんなバカな…

M13 人はなぜ走るのか?

 MC

M14 別れ際、もっと好きになる

M15 ボーダー

M16 かき氷の片想い

M17 きっかけ


■「初期の頃を思い出した」1期生

 1期生のみでのパフォーマンスは実に5年ぶり。さらに1日目はミュージカル出演で不参加だった生田絵梨花も加え、23人で「制服のマネキン」「命は美しい」「何度目の青空か?」といったシングル曲から、初期の曲から、直近のカップリング曲まで、幅広く披露した。

 生田は「自分なアイドルだったことを思い出しました。幸せを噛み締めています」とコメント。西野七瀬は「初期の頃を思い出して、円陣組んで、声出しして、一緒に写真撮ってたら、心がじわっと来て」と感慨深げに話した。

<セットリスト>

 VTR

M18 制服のマネキン

M19 ダンケシェーン

M20 転がった鐘を鳴らせ!

 MC

M21 他の星から

M22 意外BREAK

M23 あらかじめ語られるロマンス

M24 欲望のリインカーネーション

 MC

M25 指望遠鏡

M26 ロマンティックいか焼き

M27 命は美しい

M28 何度目の青空か?

■46人のステージ、生駒のコメントに涙も

 クライマックスでは、全メンバー46人がステージに登場。

 価値観の違いや人間関係を「設定温度」という言葉で表現した曲を歌い終えると、「(秋元康先生は)本当にいいこと書くんだなって思った」と生駒里奈。「普通、他人じゃないですか。今まいちゅん(新内真衣)が隣にいるけど、今はメンバーだけど、他人だったんですよ。だけど今まいちゅんに目の前で何か苦しいこととかあったら、私はすごく、その人のためだったら、身をかけて、自分を犠牲にしてでも、守りたいって思えるのが、乃木坂46のメンバーなんですよ。家族じゃなくて親友じゃなくて。だけどこんなに大切な人を45人も作ってくれた乃木坂46が本当に大好きだなと改めて思いました。なんかキモいこと言ってごめんなさいなんですけど (笑)」とスピーチすると、会場全体から大きな歓声があがり、白石麻衣らメンバーたちは目に涙を溜めて頷いていた。

 奇しくも乃木坂"46"と同じ大人数となったグループ。西野は「人生最高の夏にしたい。なぜか強く思いました」と感慨深げにコメントしていた。

<セットリスト>

 VTR

M29 設定温度

 MC

 VTR

M30 君が扇いでくれた

M31 風船は生きている

M32 ガールズルール

M33 裸足でSummer

M34 夏のFree&Easy

M35 太陽ノック

 MC

M36 スカイダイビング

■サプライズの連発のアンコール

 アンコール1曲目、「インフルエンサー」では、"公式お兄さん"ことバナナマンの日村勇紀が"ヒム子"として乱入。先日、歌番組で披露した完コピのダンスで共演。メンバーたちも驚き「サプライズすぎる」と爆笑。「早くお風呂に入りたい」「一緒に入ろう」というやりとりが始まると、生田がバナナマンが司会を務める番組「乃木坂工事中」で飛び出した名台詞「いやらしい目で見なければ!」でオチを付け、4万人の観衆も歓声を上げた。

 さらにサプライズは続く。アンダーメンバーによる九州ツアーの開催が決定。10月の大分公演のほか、福岡、鹿児島、宮崎の4か所で6公演が行なわれるほか、アンダーメンバーのアルバムも今秋リリースされることも発表された。

 例年、夏の全国ツアーの千秋楽は東京公演だったが、今年は東京が最初の公演となり、今後、宮城、大阪、愛知、新潟の会場を巡回する。そしてこの日、さらに11月にツアーファイナルとして東京ドームで2日間にわたる公演を行なうことも発表されると、メンバーは驚いた表情や不安な表情を見せた。

 生駒が「(東京ドームは)すごく大きいんだよ。このメンバーであそこに立てると思ったら、来るものがあるよね」と涙声で話すと、キャプテンの桜井玲香が「いつか立ちたいと思っていました。怖いとか言ってられない」と、最高のパフォーマンスを見せることを誓っていた。

<アンコール>

EN1 インフルエンサー

 MC

EN2 シャキイズム

EN3 オフショアガール

 MC

EN4 乃木坂の詩

<ダブルアンコール>

WEN1 ロマンスのスタート

WEN1 ハウス!