ウィンブルドンで8度目のタイトル獲得を狙うフェデラーの挑戦

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 今年のウィンブルドンで70回目のグランドスラム出場となるロジャー・フェデラー(スイス)は、大会8度目の優勝を狙う。

「僕たち選手は皆分かっていることだけど、ロジャーがプレーを続けている限りは彼がグランドスラムのタイトル獲得する可能性は十分にあるよ。ロジャーにもケガをしたり、いい結果が出なくて不調の時期があったことも確かだけど、それも長いキャリアの中ではあることだよね」と3度グランドスラムのタイトルを獲得し、同国の友人でもあるスタン・ワウリンカ(スイス)は言った。

 フェデラーとワウリンカは、2014年のデビスカップでスイスに優勝をもたらし、北京五輪ではダブルスで金メダルを獲得している。

 左膝の手術後に出場した昨年のウィンブルドン、ミロシュ・ラオニッチ(カナダ)との準決勝の第5セットでセンターコートにうつ伏せに転倒したフェデラーが今も記憶に新しい。第4セットでの続けざまのダブルフォールトも印象深い。

「あの転倒は本当に怖かった」とフェデラーは当時を振り返った。

 この昨年のウィンブルドンでの敗戦後、フェデラーは少なくとも4ヵ月の休養が必要だという医師の診断を受けた。これは、リオ五輪、全米オープン欠場を含む、2016年シーズンの離脱を意味していた。

 今季は、1月の全豪オープン決勝でラファエル・ナダル(スペイン)をフルセットで下して18度目のグランドスラム制覇を果たすなど、ここまでに4つのタイトルを獲得。今シーズンの通算戦績を24勝2敗とし、素晴らしいカムバックを果たしている。昨年までのフェデラーは、2012年のウィンブルドン優勝を最後にグランドスラムのタイトルからは遠ざかっていた。

 今シーズンのフェデラーは、全仏オープンを含むクレーコートの大会には出場しなかった。

「全仏オープンには出場したかったけど、まだそこまでの気力がなかっただけだよ。辛かったけど、後悔はしていない。今年はクレーコート・シーズンをスキップして体力を温存させ、グラスコートだけでなくアメリカで行われるハードコート・シーズンに気持ちを集中させるとチーム全体で決めていたんだ」とフェデラーは、自身が得意とするグラスコートとハードコートの大会に焦点を合わせることを説明した。

 フェデラーは、先週行われたハレ(ATP500/グラスコート)の決勝で、まだ世代交代はさせないとばかりに20歳のアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)を圧倒し、ウィンブルドンに向けて弾みをつけた。

 今年のウィンブルドン男子シングルスの第1シードは30歳のアンディ・マレー(イギリス)、第2シードは30歳のノバク・ジョコビッチ(セルビア)、第3シードは35歳のフェデラー、第4シードが31歳のラファエル・ナダル(スペイン)で、トップ4シードにはビッグ4が揃い踏みとなった。この4人で合計14度、ウィンブルドンのタイトルを獲得している。

 フェデラーのウィンブルドン19度目の出場は、ジミー・コナーズ(アメリカ)の21回に次いでオープン化以降の歴代2位となる。フェデラーはウィンブルドンで84勝しており、これはコナーズに並んでオープン化以降歴代1位としている。

 土曜日に短めの練習を行ったフェデラーは、日曜日は休暇をとる予定だ。

 今のフェデラーのプレースタイルは長いラリーを避けた攻撃的な試合展開で、時折サーブ&ボレーを混ぜ、全豪のナダル戦で見せた強烈なバックハンドを武器に持つ。

「対戦相手に主導権を握らせずに、攻撃的なプレーがしたい。そのためには素早い決断と足の動きが必要になる。これからしっかりと休んで、試合ではいいプレーを見せるよ」とフェデラーはコメントした。(C)AP(テニスマガジン)

※写真は「ウィンブルドン」(イギリス・ロンドン)の会場で練習を行うロジャー・フェデラー
Photo:LONDON, ENGLAND - JULY 01: Roger Federer of Switzerland during practice at Wimbledon on July 1, 2017 in London, England. (Photo by Shaun Botterill/Getty Images)