スマートフォンやタブレット端末は、連絡手段・情報収集ツールとしてだけでなく、スポーツ選手がデータ分析を行う時などにも用いられます。
 
野球界においても自分のフォーム撮影などで使われることが多いのですが、今回、スマホ所有禁止の野球部で導入されたiPadが話題になっています。

スマホの所有すら認められていない

いまどきの高校球児には、スマホやタブレットを活用してプレー技術の向上に努める選手も多くいます。
 
しかし、宮崎県内のほとんどの高校では、スマホ・携帯電話の校内持ち込みが原則禁止されており、さらに宮崎商業高校の野球部にいたっては、「高校時代の3年間は学業と野球に打ち込んでほしい」という指導者の思いから、スマホの所有すらも認められていません。
 
部員の中には、中学卒業時にスマホを買ってもらったものの入部後は泣く泣く弟にスマホを譲った、という選手もいるようです。

野球部に導入されたiPad

スマホの所有さえ禁止されている宮崎商野球部ですが、3年前、同部の指導者である田原謙一さんによって1台のiPadが導入されました。
 
田原さんは、「最近はインターネットでいろんな情報を仕入れる球児が多い。夢中になるのはよくないが、その面で不利があってはかわいそう」という計らいから導入を決めたようです。
 

 
部員たちは、導入されたiPadで打撃フォームや捕球姿勢を撮影し合ったり、トレーナーがアドバイスする様子を保存したりして、後から動画を見返しています。
 
iPadをよく使う冨永選手は、自分の投球フォームをチェックする時、スローモーション機能を使って撮影すると細かい修正点にも気づけると語っています。
 
同部の監督、樋渡祐志さんは「昔は自分を客観視する方法が鏡くらいしかなかった。人から言われて気づくのを待つのではなく、能動的に自分の目で気付こうとできる良い方法」と話しています。
 
導入されたiPadは、先輩のほか部員48人が使い込んだため傷だらけになっているようですが、宮崎商野球部にとっては貴重な1台のため、これからも「大切な野球道具」として受け継いでいくそうです。
 
 
Source:朝日新聞デジタル
Photo:Apple
(kotobaya)