6月を終え1ドル112円44銭、米インフレ率はどうなる 7月のドル円為替

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 112円台を割り込んでいたドルは、最終的に1ドル112円44銭で6月を終えた。最終日のドル高には長期債券利回りの上昇が後押ししてくれたような格好だ。しかし一方で、期待の5月PCEコアデフレーターは低調であり、米国のインフレの低迷を示している。7月の1週目はさらなる重要経済指標が発表される。追加利上げ観測が強まることになるのか。7月4日は米国の独立記念日で休日となる。それ以降の為替相場の大きな変動には注意が必要だ。

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 第1四半期のGDP確定値が+1.4%と予想以上の伸びを示していることから、追加利上げ観測は強まったが、6月30日(すべて日本時間)に発表された5月PCEコアデフレーターは事前予想と変わらぬ+1.4%であった。5月個人所得が事前予想の+0.3%を上回った+0.4%であったことや、PCEコアデフレーターと個人消費が予想に反してはいないことからドルが買われ、1ドル111円86銭から1ドル112円24銭まで急上昇。その後、やや上がり下りを繰り返すものの、6月シカゴ購買部協会景気指数が事前予想の58.0を上回る65.7、6月ミシガン大消費者信頼感指数確定値が事前予想の94.5を上回る95.1と、二つの経済指標が好調。長期債券利回りの上昇に伴い日付の変わった7月1日4:00には1ドル112円60銭の上値をつけている。

 PCEコアデフレーターについては、+1.4%とFRBが目標としている+2.0%から遠ざかっているのは確かであり、2016年以降を見てもここまで低水準が続いていることはない。現状では年内の追加利上げが厳しいという見方が市場では強い。追加利上げの確率は40%ほどだ。一方でバランスシート縮小を年内にスタートすることはほぼ確定している。後は開始時期がいつからになるのかがポイントになるだろう。

 2017年も前半が終了し、いよいよ後半に突入する。トランプ政権のアジェンダがどれほどのスピードで実現していくのか、米国のインフレ率が一時的なものなのか、特に独立記念日のある7月一週目の動向に注目が集まる。