どうしてスティーブ・ジョブズ氏はカリスマと称されるのでしょうか。多くの理由が考えられますが、その1つは将来を的確に見通して、革命的な製品を次々と世に送り出したことでしょう。しかし、そんな彼も常に洞察が正しいというわけではありませんでした。

10年という年月は状況を変える

2007年1月、初めて公式にiPhoneが発表されました。当時も大きな衝撃をもって受け止められましたが、10年後の今だからこそ、その後のスマートフォンの方向性を位置づけた、歴史的な瞬間であったことが分かります。
 

 
もっとも、10年という月日が経つと、今となっては少々笑ってしまうような発言も、iPhone発表会の中では目立ちます。ニュースサイトVentureBeatが「まるで高校のアルバムを見ているようだ」として、キーノート内でのスティーブ・ジョブズ氏の発言を4つ紹介しています。
 

Yahooを考えずしてインターネットに思いを巡らすことはできない

思いを巡らすことはできました。
 
iPhoneのメールサービスでYahooは欠かすことのできないパートナー(おそらく今も)だったため、ジョブズ氏は創業者のジェリー・ヤン氏を紹介するにあたってそのような表現を用いたのでしょうが、すでに2007年の時点で同社が迷走していた感は否めません。Yahooは現在、Verizonに買収されています。
 

誰がスタイラスを欲しがる?手にして片付けて失くす。ウエーッ!誰も欲しがらないよ

2015年、AppleはApple Pencilをリリースします。ただしAppleは、あくまでも鉛筆(Pencil)であって、スタイラス(Stylus)ではないと述べており、Galaxy Noteシリーズに搭載されているようなスタイラスペンとは距離をおいています。
 

Googleの最高経営責任者(CEO)である、エリック・シュミット博士を紹介できて光栄です

エリック・シュミット氏は当時、Appleの評議会メンバーでした。また初代iPhoneで、Googleの「マップ」と検索機能は大きなアピールポイントでした。この時点では、GoogleがAndroidを開発し、iOS最大のライバルになるとは、予想だにしていなかったに違いありません。
 
ジョブズ氏はその後、GoogleがAppleのデザインを盗んだと信じて激昂したとも言われています。
 

我々が2008年に1%の市場シェアを獲得できるかどうか見ててくれ。話はそれからだ

今から思えば、ジョブズ氏は謙虚でした。実際には、この時の予測よりも30%以上多く売れ、BlackBerryやNokiaといった「巨人たち」は早々に白旗を上げることとなります。
 
もちろん、iPhoneの功績は市場シェアだけで語れるものではありません。ジョブズ氏が「電話を再発明する」とキーノートで掲げたように、スマートフォンのあり方を決定的に位置づける存在となりました。
 

 
 
Source:VentureBeat
(kihachi)