藤井四段にかみついて炎上した大竹まこと(写真はイメージです)

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 老害発言は話題になるからOK? タレントの大竹まこと(68)が6月27日、『バラいろダンディ』(TOKYO MX)が将棋棋士の藤井聡太四段(14)の公式戦29連勝に触れて「誰かシメてやれ」と発言。ネット上で「老害だ」と炎上騒ぎになった。それでも大竹まことがテレビ出演を続けられるワケは?

 大竹は27日、『バラいろダンディ』で29連勝を記録した藤井について「これ以上勝たせてどうするの。77歳のじいさんが14歳のガキに『どうもすいませんでした』なんてありえないだろ」と持論を展開。「ガムテープでできたような財布から、きつねうどんみたいな金払うやつ。革の財布も持たないようなやつが、ネクタイちゃんと締めろ。そういうやつに77歳のじいさんがボコボコじゃねーか。誰かシメてやれ」とさらなる爆弾発言につながった結果、ネット上で「老害だ」と大炎上した。

■話題の藤井四段にかみついて「老害」扱い

 さらに翌28日には、「シメてやれ」発言の広がりを受けてか、再び藤井に言及。「凄いのは分かってるって。誰か藤井を止めろよ」と将棋界に呼びかけ、自身の炎上発言に関しては「一人ぐらいはね、色んな意見があっていいじゃないか」と開き直った。

 巷では「おじいちゃんはもう引退しましょ。汚い言葉を使う方がTVに出てはいけない」「他人を貶めて笑いを取ろうとするやつは総じてクズ」「(大竹は)そう言うキャラだしな」と物議を醸している。

 大竹以外にも、世論とは異なる意見を発して炎上する芸能人は少なくない。

 太田光(52)は「WBC打ち切れ」「日本人のノーベル賞は飽きた」と様々な問題発言を繰り返し、張本勲(77)は『サンデーモーニング』(TBS系)の発言で度々炎上。三浦知良(50)には引退を勧め、浦和レッズと済州ユナイテッドの間で起きた乱闘については「両者とも悪い」という立場を表明。事あるごとに異論を唱えてブーイングを浴びている。

「年を食った芸能タレントは、世間の空気を読まず、自分の価値基準で物事を判断するため、時代錯誤でトンチンカンな物言いになりがち。それでもテレビ出演が続くのは話題性があるから。張本氏は特に、何度も炎上してネットニュースで散々取り上げられている。いわば老害を武器にした炎上商法。大竹しかり張本しかり法的、倫理的にマズい失言がないかぎりテレビ出演は続くのではないか」(報道関係者)

 番組の視聴率が下がって打ち切りになるよりは、炎上して注目を浴びたほうがマシということだろうか。

文・海保真一(かいほ・しんいち)※1967年秋田県生まれ。大学卒業後、週刊誌記者を経てフリーライターに。週刊誌で執筆し、芸能界のタブーから子供貧困など社会問題にも取り組む。主な著書に『格差社会の真実』(宙出版)ほか多数。