文化としてのタイ音楽

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タイの音楽と聞いて思い浮かべるイメージは何でしょうか。日本のタイ料理屋でかかっている陽気な音楽でしょう。そこでは誰が歌っているのか、どのような歴史があるのか、といった視点は抜け落ちています。

タイ音楽のディスクガイド

Soi48(宇都木景一&高木紳介)による「旅するタイ・イサーン音楽ディスク・ガイド TRIP TO ISAN」(DU BOOKS )は、そんなタイ音楽の総論と各論を網羅した良書です。著者の2人はもともと、テクノやトランスミュージックにハマっており、ドイツをはじめヨーロッパ各地を旅していました。しかし、ある時、タイ音楽に出会ったことから、魅力に目覚めます。彼らが最初に触れた音楽はモーラムと呼ばれる音楽です。繰り返しのリズムで構成されるため、テクノやトランスのリズムへ通ずるものがあったのでしょう。

バックグラウンドをさぐる

さらにタイ音楽は歌手にばかり注目が集まり、レーベルや、プロデューサー、バックバンドといった、ほかの音楽ジャンルで重視される情報がないがしろにされていることに気づきます。そこで、タイ文字とタイ語を覚え、
タイの田舎へと足を伸ばして、古い音楽を探るようになります。特にタイ東北部のイサーンと呼ばれる地方の音楽について本書では詳しく取り上げられています。文化としてのタイ音楽について触れてみてはいかがでしょうか。