『ブランケット・キャッツ』NHKオンライン

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 西島秀俊が主演するNHK総合のドラマ10『ブランケット・キャッツ』の放送が6月23日から始まった。

 本作の原作は、重松清の同名小説。亡き妻が残した7匹の猫の引き取り手を探す、家具修理工房を営む椎名秀亮(西島)と、猫が欲しくてやってくるワケありたちとの人間模様を描いた作品だ。

 西島は13年のNHK大河ドラマ『八重の桜』に、主人公・八重(綾瀬はるか)の兄役で出演し、大ブレーク。中高年女性を中心に人気を集め、“マダムキラー”とも称された。その後、『MOZU』シリーズ(14年/TBS系、WOWOW)、『流星ワゴン』(15年1月期/TBS系)で、立て続けに主演を務めた。

 しかし、同10月期に主演した『無痛〜診える眼〜』(フジテレビ系)は、第4話で4.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を記録するなど、平均7.8%と大不振。それが響いたのか、それ以降、ドラマへの出演がめっきり減り、昨年前期のNHK連続テレビ小説『とと姉ちゃん』に短期間出たのみ。今年4月期の『CRISIS 公安機動捜査隊特捜班』(フジテレビ系)では2番手で出演したが、今回の『ブランケット・キャッツ』は『無痛』以来、1年8カ月ぶりの連ドラ主演となった。

「もともと、西島は『数字を持っていない』といわれていました。主演した『MOZU』シーズン1、『流星ワゴン』はかろうじて2ケタに乗せましたが、WOWOWで先行放送された『MOZU』シーズン2と『無痛』は惨敗。西島の人気は女性が支えていましたが、14年12月に結婚したことで、それも下降線に。『無痛』の爆死で、本人も所属事務所もドラマ出演には慎重になったと聞きます。その点、NHKは、ギャラは安くても、視聴率は重視されず、バッシングも少ないので、主演オファーを受けたのでは?」(テレビ制作関係者)

『ブランケット・キャッツ』の初回視聴率は6.6%で、NHK「ドラマ10」の前枠である、多部未華子主演『ツバキ文具店〜鎌倉代書屋物語〜』の初回5.7%を上回り、同枠としては上々なスタートを切った。しかし、あまり注目されないNHKドラマだけに、ほとんど話題にはなっていない。これこそ、西島サイドの狙い通りなのかもしれない。

 西島にとって、NHKドラマはいわばリハビリのようなもの。『ブランケット・キャッツ』を踏み台にして、民放での連ドラ主演復帰をもくろむ算段なのだろう。
(文=田中七男)