恵比寿・丸の内・銀座・表参道・中目黒。この5つの街は東京を代表するグルメエリアといっても過言ではない。そんな街でこの季節にぴったりなビールに合うおつまみを厳選した。

ここに集結した各街のNO.1おつまみを押さえておけば、極上のビール体験は確約されても同然!ビールと料理の奇跡の融合を是非ご堪能あれ!


ビールがタレの風味を引き立てる!『ヨシモリ』の焼鳥

銀座



左より、レバー、うずらのたまご、せせり、モモ、ハツ。メニューはコースが中心。おまかせの焼鳥5本に蒸しつくね、和食の職人が作るお惣菜がつく¥3,400から、¥5,500コースまで。本日のグラスビール¥700〜


『たて森』から、『ヨシモリ』へ。開店するや、瞬く間に人気焼鳥職人のひとりとなった建守 護氏の店が、シンプルモダンな空間はそのままに、新店『ヨシモリ』として生まれ変わったのは、今年5月のこと。

一新したのはなにより、扱う鶏の銘柄。比内鶏と名古屋コーチンをかけあわせた「庄内彩鶏」を導入。凝縮された旨味と、適度な歯ごたえが持ち味で、もろみの風味の強い生絞り醤油とみりん、氷砂糖を合わせたタレとも好相性。



ワインや生ビールに加えて、クラフトビールを用意しているのも、新たな展開。銘柄は日により異なるが、アメリカ産で上面発酵のエールタイプを数種類そろえている。

「酸が強く複雑味のあるタイプは、焼鳥のタレの風味を引き立てます」と語る酒村氏は、実は酒販メーカー勤務を経て独立、という経歴の持ち主。酒と焼鳥の提案はお手の物なだけに、ペアリングの妙味が光る。



重層的な味わいをビールで流す!『お好み焼きじ 丸の内店』の豚玉

丸の内



豚玉¥890(昼は800)は、豚肉を表面にのせてカリッと焼くスタイル。ザ・プレミアム・モルツ(中)¥620。ゲストの半数以上が、この豚玉とスジ焼を必ずオーダーするというからまごうことなき看板メニューだ


ソースが焦げる匂いと立ち上る湯気だけで、早くもビールを1杯飲み干してしまいそうなシズル感がたまらないのは爛灰淵皀〞代表・お好み焼き!

大阪の実力店『きじ』の東京進出1号店としてオープンしたこちらは、ピークタイムには行列ができる人気店。

一番人気の「豚玉」は、鶏がらスープをベースにかつおなどを加えた秘伝の出汁をベースにした生地に、キャベツの甘みと豚バラ肉の旨み、隠し味の大葉の爽やかさが、重層的な味わいを醸し出す。



もちろん特製のソース、そしてバイプレーヤーである青のり&粉ガツオの香りも、ビールを飲み進めるためのトリガーに。

『きじ』では、スタッフが熟練の手さばきで焼いてくれるので、オーダーをした後は、喉を潤して完成を待つのみ。カウンター席なら、焼き上がる様子が見られて、それもまた楽しい、

なお、予約は不可のため「今日は絶対お好み焼きでビール!」という気分になったら、早めの出陣が吉だ。



ビールとの“往復運動”が止まらない!『とりなご』の名物からあげ

恵比寿



名物からあげ(1ピース)¥400。スーパードライ(中)¥500。ランチタイムには、からあげ2個にごはん、味噌汁、小鉢がつく「名物からあげ定食」¥1,000が。昼のみ骨無し対応も


京都・福知山で40年前に創業。京鴨とたっぷりのネギを黄金色の出汁でさっと炊く「鴨すき」の名店として知られ、2011年東京・恵比寿に支店をオープン。というプロフィールながら、「鴨すき」に引けを取らないサイドメニューが、この「名物からあげ」。

店長の足立憲吾氏によると、訪れた人のほぼ全員がオーダーするという、驚きの支持率。その秘密は……、まず鶏は肉質の柔らかな岩手「みちのく味わいどり」を使用。骨付きもも肉を骨ごと3分割したら、特製のタレに1〜2晩漬け、肉の中までしっかり味を染み込ませている。



注文が入るごとに、これに粉をつけて、揚げ油の中へ。骨のキワまで火が入るよう、10分ほどかけてじっくりと揚げ、途中表面を空気に触れさせるようにするのが、カリッと仕上げる秘訣だ。

こんがりと揚がった骨付き肉にかぶりついたときにこれほどジューシーで、かつ冷めても味わいの印象が変わらないからあげは、希少ではないだろうか。1個を味わうのにビール1杯では足りないかも!? な存在感を放ち、その名に偽りなしの猝省〞ぶりだ。


ビールとの最高のパートナーシップを結ぶホルモンが登場


ビールが進む!多彩なホルモンの魅力『好ちゃん 中目黒店』の好ちゃん盛り

中目黒



ジュワっと口の中にひろがる脂の甘みがたまらないシマチョウ、コリコリとした食感が飽きないハツモト、淡白な中にも旨みをたたえたミノetc.。食べ進むごとに、自ずと、ビールグラスが空になるスピードが上がるはず。

そして、こちらのもうひとつの魅力は、天井が高くウッディな空間。大きな窓もあるため、煙がこもることもなく、快適にホルモン焼きを楽しめる。上質なホルモンをスマートに、というスタイルが、中目黒的だ。



皮から溢れ出す具材をビールで受け止める!『Essence』の豚肉と椎茸とマコモダケの春巻

表参道



豚肉と椎茸とマコモダケの春巻は、¥800(2本)。油の温度が低い段階で入れ、色付けながらじっくりと揚げるのがポイントだ。一方ウエハース春巻は高温で短時間、だそう。琥珀エビス(中生)¥900


オープン10周年を迎えた今年、店内の全面リニューアルを敢行。そんな空間でビール片手に味わいたいのは、春巻だ。「エッセンス農園」と名付けた自らの畑で、年間100種類の野菜を手ずから育てるオーナーシェフ・薮崎友宏氏は、当然ながら野菜の鮮度には一家言アリ。

それだけに、春巻の具の定番である「竹の子」は、時期外れだと水煮を使わざるを得ないからと、年間を通してフレッシュなものが入手できるマコモダケを採用。竹の子同様、食感の歯切れの良さが楽しめる点も素晴らしい。



「巻くのは直前!」というのは、薮崎氏のルール。干しエビ、にんにくの風味を効かせてオイスターソースで味を調えたあんを、注文が入ってから皮で巻き、揚げている。あんの水分を吸う前に揚げられるからこそのパリッと軽快な食感は、後を引く。

さて、実は『Essence』には、もう1種類春巻がある。それは「ウエハー紙」と呼ばれるとうもろこしの粉の生地で、海老と黄ニラを巻いたウエハース春巻。こちらはサクッ、ホロリとした儚い食感が持ち味。ウエハース春巻でもう1杯となるのは必然だ。




好ちゃん盛り¥1,450。日によって異なるが、この日はシマチョウ、ミノ、ハツモト、豚タン。食感や脂の具合がバラエティに富んでいるから、1切れごとに楽しい。ザ・プレミアム・モルツ〈香る〉エール¥600


数多の専門店がしのぎを削る「ホルモン焼き」のジャンルにおいて、高い知名度を誇る『好ちゃん』。もともと同ジャンルの人気店がひしめいている中目黒エリアでも、しっかりと存在感を放っている。

看板メニューは「塩ホルモン」。ごまかしの利かないシンプルな味付けを推しているのは、鮮度に自信があるからこそ。もみダレなしでもつややかでハリがあるホルモンは、自慢のタレをまとって、なお輝く。

好きな部位を集中して味わうのも、もちろんアリだが、人気なのは「好ちゃん盛り」。多彩なホルモンの魅力が一堂に会した!という感のある4種盛りだ。