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全国劇場で公開中のVシネマ『スペース・スクワッド ギャバンVSデカレンジャー』および、姉妹編の『ガールズ・イン・トラブル スペース・スクワッド EPISODE ZERO』の大ヒットを祝し、東京・109シネマズ木場では6月25日から30日まで、4つの記念イベントが開催された。三日目にあたる6月29日は「ガールズアクションナイト」と銘打って、『ガールズ・イン・トラブル』に出演したシェリー役・森田涼花と、マキ役・佃井皆美、そして本作の監督を務めた坂本浩一氏、東映プロデューサー・塚田英明氏が登壇した。

『ガールズ・イン・トラブル』は『スペース・スクワッド』の前日譚にあたるエピソードで、『特捜戦隊デカレンジャー』の"ツインカム・エンジェル"ことデカイエロー/ジャスミン(演:木下あゆ美)とデカピンク/ウメコ(演:菊地美香)のヒロインコンビと、『宇宙刑事ギャバン THE MOVIE』『宇宙刑事シャリバン/シャイダー NEXT GENERATION』で新世代宇宙刑事たちの相棒を務めたシェリー(演:森田涼花)、シシー(演:桃瀬三咲)、タミー(演:川本まゆ)が華麗なる共演を果たし、邪教団「幻魔空界」の一味である女忍者・紅牙(演:原幹恵)やヘルバイラと凄絶なる戦闘を繰り広げる。敵・味方ともに主要キャストが女性ばかりで固められた、最高のヒロインサスペンスアクション映画が誕生している。

トークイベントは塚田氏が進行役となり、ファンから大絶賛を受けた『ガールズ・イン・トラブル』がどのように作られていったのか、作品の考察を行うと同時に、「次回作があるならどんな物語にしていきたいか」など、今後の展望までもが熱く語られた。

まずは企画経緯について。坂本監督は本作が『スペース・スクワッド』のスピンオフ映画として製作されたことを受け、「もともとは配信作品、あるいは特典映像として企画されたものだったので、ワンシチュエーションで女性キャストだけを集めたスピンオフを……というアイデアから始めました」と、作品の成り立ちから説明し、「作品の規模と尺に関しては、こちらからのゴリ押しで『いけますいけます! 大丈夫ですから!』という一点張りで通していただいた」と話し、『スペース・スクワッド』と同じく劇場公開作品にまでグレードを高めていったことを明かしていた。塚田氏は「坂本監督の情熱に、僕や東映ビデオの中野剛プロデューサーが根負けした形ですね」と笑顔で補足した。

森田は、最初に台本を読んだ感想を問われて、「『(私は)何回死ぬねん、そして何回生き返るねん』って思いました」と素直な言葉を発し、会場を笑いに包んだ。また「『スペース・スクワッド』のオマケのような作品だと思っていたら、劇場公開されてうれしかった」と、劇場公開作品としてファンに楽しんでもらえたことに喜びを表していた。

佃井が演じたマキは、その抜群の身体能力を買われてジャスミンやウメコ、シェリーたちと同じチームに加わり、銀河連邦警察ソフィ新長官を救出する重要ミッションに挑むという役柄。台本を読んだ感想として佃井は「私の役は原幹恵ちゃん演じる紅牙と密接なつながりのある人物。なので、アクションのスタイルを幹恵ちゃんと同じにしてほしいと言われたのが印象的でした」と、アクションシーンにおいて監督からの要望があったことを明かした。

作品作りに対して、坂本監督は「『スペース・スクワッド』と『ガールズ・イン・トラブル』それぞれ1本の作品として楽しめるし、2本見ると2倍楽しいというように、テイストの違う2本の作品が巧みにリンクする部分を強く意識しました」と、2作品を演出した狙いを話した後、『ガールズ・イン・トラブル』については「女の子が大勢出てきますから、キャラクターが被ってしまって同じに見えることのないよう、それぞれの個性付けに注意しました」と、メインキャスト5人のキャラクターに強くこだわったことを説明した。

森田は、木下、菊地と共に『スペース・スクワッド』にも出演しているが、「『スペース・スクワッド』の前に『ガールズ・イン・トラブル』があったんだと、時系列のつながりをクランクインする前に理解しました」と、2作品の時間軸を撮影開始ギリギリまでわかっていなかったことを明かすと、塚田氏から「『ガールズ・イン・トラブル』の台本のほうが後に上がってきたからね」と、優しいフォローを貰っていた。

『スペース・スクワッド』ならびに『ガールズ・イン・トラブル』の劇中で、シェリーがやたらと敵側に痛めつけられていることについて、坂本監督は「"カワイイ女の子ポジション"であるシェリーが酷い目に遭うことによって、ワルへの憎しみが増加する、という狙いです。決して僕にへんな趣味があるってわけじゃないですよ(笑)」と観客に向かって演出意図を説明するが、森田から「でもね、うちが血を吐き出すところを撮ってる時なんて、すごいうれしそうにしてましたよ」と告げられ、さらに塚田氏から「あれでも編集でかなりの場面を切ったんですよ。本当はもっとたくさん(流血シーンが)あった」とカブせられ、ひたすら苦笑い。しかし、自身の狙いとするバイオレンスアクションの迫力について満足いく表現ができたことに喜びを見せていた。

坂本監督と以前から何度も一緒に仕事をしている佃井は、「まず監督が自らアクションの見本を見せてくれますので、私としてはそれを一生懸命マネするのみ。坂本監督の現場は、いつもすごく楽しいです」と絶賛。森田も「坂本監督はお芝居が良かったら、笑顔でこう(親指を立てて)してくれるんです。悪いときは……悪いって言われないんですよね。『さっきのも良いんだけど、もっとこうして』みたいな言い方をされるんです。なので深夜にわたる撮影でも、みんな明るく、楽しかったですね」と、坂本監督の"褒めて伸ばす"演出スタイルを称えた。

さらに佃井は、女性によるアクションの特性として「セクシーさ、しなやかさ」を挙げつつ、「男性にはパワーでは勝てない分、女性らしい魅力にあふれたアクションの見せ方にこだわっています」と、女性によるアクションシーンの必要性について熱く語った。

一方、森田は「以前に出演していた『侍戦隊シンケンジャー』の時は、刀を振るう立ち回りが中心でした。今回はボディアクションが多くて、撮影中は毎日筋肉痛に……」とアクションの苦労を振り返る。「佃井さんとは撮影に入る前、アクション練習のときにお会いして、めっちゃカッコいい! アクションできる人がうらやましい!と思ったので、撮影が終わったら監督のところに行ってアクションを教えてもらおうと決意しました」と今後の意気込みを話したものの、坂本監督からは「まだ一度も(ジムに)来てないよね?」と言われて照れ笑いするひと幕もあった。

『ガールズ・イン・トラブル』での佃井や川本のように、美しい女性が男性顔負けのハードアクションを披露するのが坂本作品の特徴といえる。坂本監督はこれらのアクション演出について、「戦っている女性の表情が好きなので、引いたアングルで技を見せ、寄ったアングルで表情を見せる、という撮り方をよく使います」と解説。さらに、「体を撮る時に、どこから撮れば美しく見えるかをよく考えた上で……誰ですか『下から』って言ってるのは(笑)?」と、客席から投げかけられた愛に満ちた合いの手に苦笑いしつつ、女性アクションを最高に美しく見せる"アングル"にもっともこだわっていると熱弁した。

そして、イベント後半には、ファンのリクエストに応えて、佃井が『仮面ライダー鎧武』仮面ライダーマリカ、森田が『侍戦隊シンケンジャー』シンケンイエローの変身ポーズを披露する場面も。これには会場に詰め掛けたファンから大きな歓声が飛んでいた。

最後に、今後『ガールズ・イン・トラブル』の続編、あるいは発展企画があると仮定して、「やってみたいジャンル、演じて見たい作品は?」という質問に対して、森田は「『チャーリーズ・エンジェル』みたいに、壁を蹴って宙返りするアクションをやってみたい」と、本格アクション女優を目指すかのような意欲的な発言。すかさず坂本監督が「じゃあ僕のジムに来てください。練習すればワイヤーなしでも壁が蹴られますよ!」と熱烈なお誘いをする場面も見られた。

佃井は、「これまでの作品では悪役を演じることが多かったので、自分はもうこの路線で突き進んでいこうかと思うんです。次にやりたい役柄としては、非情な女殺し屋とか……」と、カッコいい悪役像を徹底的に追求したいとアピール。坂本監督は「2009年に日本に来てから 現代劇や特撮ヒーロー作品を多く作ってきましたが、一度『伊賀忍法帖』みたいな本格的なアクション時代劇を撮りたい!」と、大きく夢を広げると、塚田氏も「時代劇なら、僕もやりたい!」と大乗り気。これらを受けて森田は「時代劇なら(大映映画で)中村玉緒さんが演じられたような、儚げな女性を演じてみたい」と夢想。いつか、塚田氏がプロデュースを務め、森田、佃井が出演、坂本監督によるアクション時代劇映画が製作されることを祈りたい。

『スペース・スクワッド』のDVDは7月19日にセル・レンタル開始。『ガールズ・イン・トラブル』のDVDは8月9日にセル・レンタル開始となる。『スペース・スクワッド』と『ガールズ・イン・トラブル』を合わせたコレクターズパックBlu-rayは7月19日に発売。そして、劇中小道具を再現したギミック満載のアイテム「レーザーブレードオリジン」を加えた初回生産限定「スペース・スクワッド ガールズ・イン・トラブル レーザーブレードオリジン版」は7月19日にDVD、Blu-rayの両バージョンが発売される。