3歳の娘を亡くした母親(画像は『Kay Recede FOX40 2017年6月17日付Twitter「Daleyza's mother is too shaken to leave the van.」』のスクリーンショット)

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元気だった我が子が歯の治療中に死に至るなど、誰が想像できるであろうか。アメリカから悲しみに暮れる母親の話題が届いた。『FOX40』や『New York Post』などが伝えている。

6月12日、米カリフォルニア州ストックトンにある「子供歯科・口腔外科センター(Children’s Dental Surgery Center)」で、デレーザ・アビラ・ヘルナンデスちゃん(Daleyza Avila Hernandez)がわずか3歳で亡くなった。

デレーザちゃんはこの日、2本の抜歯と他の2本の歯にクラウン(被せ物)を被せるために、母親のアラセリ・アビラさんに連れられて同センターを訪れていた。衛生上、中に入ることができなかったアラセリさんは、待合室にて娘の治療が終わるのを待っていたところ、センターに救急車がやってきた。

この時アラセリさんは、救急車が自分の娘を搬送するために呼ばれたとは夢にも思わなかったという。

しかし治療室から出て来た看護師からデレーザちゃんが心停止の状態であることを告げられた。「もともと心臓に何かしらの問題があったのでは…」と言われたが、思い当たるふしはない。アラセリさんは「娘はとても健康でした。いまだにあの子が亡くなったことが信じられません」と語っている。

歯科外科センターの理事であるデービッド・トンプソン氏は『FOX40』のインタビューに、次のように答えている。

「私達は一般的な治療をしたまでです。歯を削り処置を施してクラウンを被せました。デレーザちゃんは麻酔薬に何らかの反応を示したのかもしれません。容態が急変したのでセント・ジョセフ病院に緊急搬送されましたが、歯科医らはなぜ彼女が亡くなってしまったのかはわからないと話しています。これは悲劇にほかなりません。私達の思いは家族と共にあります。」

具体的な死因は明らかにされていないがデービッド氏の話では、医師らは緊急時にも対応できるような訓練を積んだ経験豊富な者ばかりだということだ。しかし家族は「何故、娘が死んでしまったのか?」とその答えを病院に求めている。

この件に関して、カリフォルニア州歯科医師会は「調査は進行中であり、現時点では具体的な内容を発表することは出来ない」との声明を出している。またストックトン警察は「現在調査中だが、不審な点はないようだ」と発表した。

娘の突然の死に、アラセリさんは「娘の治療は30分もすれば終わるだろうと思っていました。しかし元気な娘が返ってくることはないのです」と悔やんでも悔やみきれない思いを口にした。

画像は『Kay Recede FOX40 2017年6月17日付Twitter「Daleyza's mother is too shaken to leave the van.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)