「サンデージャポン公式HP」(TBS)より

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 テレビ界の“忖度”は、永遠に続くものなのだろうか――。

 田原俊彦が6月24日、新曲『フェミニスト』の発売記念パーティーを行った。イベント前の取材で報道陣から、9月でジャニーズ事務所を退社する香取慎吾、草なぎ剛、稲垣吾郎の3人を含む元SMAPについて聞かれると、こう答えたという。

「いいんじゃないですか。会社には十分、貢献したと思うし、四半世紀にわたる大活躍だと思う。実績もあるし、やっていく自信もあるでしょう。残る人は残り、出る人は出て勝負をかける。その意気込みにエールを送りたい」

 翌日、田原は情報番組『サンデージャポン』(TBS系)に出演。1週間の動きを振り返る同番組では、元SMAP3人の独立が発表されたこともVTRで紹介された。この件に関して、ジャニーズ事務所でトップアイドルになり、1994年に独立した田原もコメントすると思われたが、その機会は訪れなかった。それどころか、スタジオ内でこの話題について言及されることすらなかったのだ。テレビ局関係者は、次のように話す。

「明らかに不自然でした。テレビ局側の勝手な“忖度”でしょう。別にジャニーズ事務所から直接何かを言われているわけではないはずです。局にとってジャニーズは大事な取引先ですから、スタッフが気を利かせて、スタジオでのコメントをなしにしただけだと思います。少しでも面倒になりそうなことはスルーして穏便に済ませたいという気持ちの表れです。現に、テレビ界にはそういう空気があります」

 だが、視聴者は、元SMAP3人の独立に関してスタジオでどんな話が飛び出すのかを楽しみにしていたはずだ。数少ないジャニーズ事務所独立組の田原がゲストだったことに加えて、司会の太田光(爆笑問題)はSMAPの楽曲『We are SMAP!』の作詞を手がけたこともあり、木村拓哉とメールでやり取りする仲だ。それにもかかわらず、コメントする時間すらつくらないのは、明らかに不自然だった。熾烈な視聴率争いをしている裏番組『ワイドナショー』(フジテレビ)と差別化できる場面を自ら放棄したといえる。

「独立経験者の田原にコメントを求めたところで、ジャニーズが苦情を言うことはないでしょう。スポーツ紙も報道している公知の事実ですから。単にテレビ界全体に『余計なことはしないでおこう』という空気が出来上がっているだけです。昔はそんなことなかったのですが……。ジャニーズに所属し人気絶頂だった頃の田原にも、遠慮することなくワイドショーが普通に突撃していました。その当時も、ジャニーズは少年隊や光GENJIなどの売れっ子を抱えており、今と変わらず相当な力を持っていました。それでも、テレビは良い悪いは別として、数字が取れると思ったら動いていたのです。そういう点からも、テレビの力が衰えているというか、大手芸能事務所に必要以上に配慮して、良い意味でのプライドを失っているといえます。一方で、力のない事務所や一般人に対しては相変わらず冷たいし、ぞんざいに扱っており、悪い意味でのプライドだけは持っています。皆が皆そうではありませんが、そんな傾向は間違いなくあります」(同)

 視聴者ではなく、大手芸能事務所の顔色ばかりを窺って制作されるテレビ番組。まずは、視聴者の“テレビ離れ”をネットなどの外的要因に求めることをやめ、自省から始めるべきではないか。
(文=編集部)